研究課題/領域番号 |
14658061
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 独立行政法人大学入試センター |
研究代表者 |
林 篤裕 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (70189637)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Rule Sace Method / 教育評価 / Neural Network Model / Attribute / 問題分析(Task Analsis) / Science Reasoning Test / 総合基礎試験 / Rule Space Method / 問題分析(Task Analysis) |
研究概要 |
今年度はRule Space Method(RSM)の実際例への適用を考え、「総合基礎試験」を題材に研究を遂行した。具体的な研究実績は以下の通りである。 (1)適用対象とする試験の選定 以前から大学入試センターで研究が行われていた「総合基礎試験」について、その試作問題が完成した。この試験は学習達成度を測ることを主目的に作成されており、用いられる単元もシンプルなものが多いので、RSMを適用することが比較的容易であると判断し、この試験にRSMを適用することとした。 (2)モニター調査の実施 全国3ヶ所の大学に依頼して「総合基礎試験」を解答してもらうモニターを募集し、最終的に1300名程の大学生に解答してもらい、各設問の項目反応を得ることができた。 (3)問題分析の実施 「総合基礎試験」の「数学」の問題について、それぞれの設問の解答に必要な知識(Attribute)の洗い出し、抽出を行なった。その際には、大学生の解答行動も参考にした。 (4)総合基礎試験へのRSMの適用 上記の作業で得られた項目反応とAttributeを用いて、これらをRSMに適用し、各被験者を学習レベルに基づいたクラスタに分類する作業を行なっているところである。具体的な研究成果は翌年に報告できる見込みである。 これら一連の研究活動においては、RSMの提唱者であるProf.K.Tatsuoka(Columbia大学)と意見交換を行ない、いくつかの貴重な助言を受けた。また、研究成果の一端はCOMPSTAT2004(8月,Prague,チェコ)で報告し、同様の研究テーマを取り扱っている研究者と意見交換を行った。 今後は引き続きAttributeの探索と精錬を続け、RSMの有用性とAttributeの探索法について研究を推進すると共に、これらの知見をまとめて適当な研究会や学会で報告し、また論文としてまとめる予定である。
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