• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

現行の特殊教育制度の狭間に位置する高次脳機能障害児への教育的対応の在り方

研究課題

研究課題/領域番号 14658063
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関宮城教育大学

研究代表者

野口 和人  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40237821)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高次脳機能障害 / 獲得性脳損傷 / 特別支援教育 / 教育的支援 / 医療機関との連携 / 復学支援体制 / アメリカ合衆国 / 実態調査 / 特殊教育
研究概要

1.アメリカ合衆国において,全米障害者教育法(IDEA)の障害カテゴリーに獲得性脳損傷(TBI)が加えられたのとほぼ同時期(1990年前後)に,我が国においても獲得性脳損傷児への教育的支援についての検討の必要性が指摘されていた.当時から現在までの諸研究を概観し,我が国においては残念ながら十分な検討が行われてこなかったこと,現段階ではとりわけ医療機関との連携体制を構築する必要があること等について,雑誌論文としてまとめた.
2.ただし,医療機関側からすれば,教育現場との連携は,本来の業務から離れた全くの付加的なサービスであり,両者の連携を確立するためには財政的,人的な基盤を整備していく必要がある.この点に関しては,発達障害者支援法の施行に伴う,各自治体の取り組みに着目していく必要があろう.
3.脳腫瘍摘出手術後に重篤な記憶障害を呈した生徒への教育的支援について検討を行った.従来,記憶障害への支援は,失われた記憶そのものを補うことに主眼が置かれてきたが,活動のための1つのリソースとして記憶を捉えなおす必要があること(記憶そのものを補うというよりも,様々なリソースを使いこなすための支援が必要であること),具体的な支援の手立て(補助手段)を考えるにあたっては,その手段を用いることの本人にとっての必要性・必然性,その手段の利用に伴う認知的負荷を軽減すること等を考慮する必要があることを明らかにした.
4.小学生時に罹患した脳炎の後遺症により長期にわたる重症心身障害状態を呈した後に,劇的な回復を示した事例の回復経過について検討した.回復の過程で,記憶や意思決定,社会適応といった側面に問題を示したが,これらの側面に対する支援については,現在,整理・分析を進めているところである.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 獲得性脳損傷児・高次脳機能障害児への教育的支援の現状と課題2005

    • 著者名/発表者名
      野口和人, 他
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 43(1)(印刷中)

    • NAID

      110006786007

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 長期間の重症心身障害状態から著しい回復を示した脳損傷児の回復経過に関する事例研究2005

    • 著者名/発表者名
      郷右近歩, 他
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 43(2)(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 野口 和人: "高次脳機能障害について"あゆみ(宮城県特殊教育研究会 機関誌). 第36号. 7-8 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi