研究課題/領域番号 |
14658078
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中西 泰洋 神戸大学, 留学生センター, 教授 (50252812)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 日本語教育 / 日本語の漢字語彙指導 / 日本語表現語彙のネットワーク / 日本語語彙教育 / 日本語語彙のネットワーク / 表現語彙フレーズ / 表現語彙 |
研究概要 |
本研究は、初級日本語の学習修了者が習得した基本文型、基本的な語彙、文法的知識、基本的な日本語運用能力を全面的に活用し、日本語文表現に用いられている語彙のネットワークを利用して、彼らの知的レベルに見合った言語表現活動を可能にする新たな日本語教育指導法の開発を目指すものである。初級の表現文型と基礎語彙のネットワークとを活用して、初級日本語の学習修了者が知的な言語表現活動をするための「基本表現モデル」の創出に向けて、いわゆる文化人によって書かれた知的な言語表現である新聞記事を分析資料として、多様なトピックの文表現における初級の表現文型と基礎語彙の使用と相関について調査研究するものである。また、研究計画の概要は、平成14年度に分析資料のデータ化をはかり、平成15年度にデータ化した資料の分析と「基本表現モデル」の創出に向けた調査研究を行い、平成16年度には調査研究の総括と研究成果の発表を行うというものであった。ここでいう「基本表現モデル」というのは、表現語彙(日本語文表現において多用される語彙)相互のネットワークと、初級レベルで習得した基本文型とを結合させた用例文のことである。そして、この「基本表現モデル」を使用して、初級日本語の学習修了者に知的な言語表現活動を可能にさせる最も有効な日本語の漢字語彙指導法について、新たな視点から提案を試みたものである。 研究過程で、分析資料に基づく「基本表現モデル」(試案)を作成し、それを教材として授業でも用いてみたが、分析資料の少なさに不安を覚え、急遽、『現代新聞の漢字』(国立国語研究所 秀英出版 1976)に基づき、中心となる表現語彙の選定を行う方が信頼性が高いと考え、「基本表現モデル」の作成をやり直すことにした。そこで、調査研究の総括として、この国研資料の頻出順序1〜500の漢字を用いた表現語彙のネットワークを考察し、その表現語彙ネットワークと基本文型を組み合わせた「基本文型モデル」(試案)を作成した。なお、報告書では、上記の漢字(音読みで配列)のうちア行とカ行について、「基本文型モデル」(試案)を提示するだけにとどめ、他については、今後の課題とした。
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