研究概要 |
普通の冷蔵庫から指定されたものを取ってくるという課題を設定し,それに必要なインタラクティブ・ビジョンとして以下の研究を行なった. ・昨年度は対象物体を回転体に限定していたが,それを多面体や果物のような不定形に拡張して,物体をどの方向から見ても認識できるようにする研究を行なった(白井,島田). ・種々の容器に入った飲物を自動で認識するプログラムを用意した.昨年度は,照明の変化に適応する研究を行なったが,それを拡張し,後方からの照明光が対象物を透過することによるカラーシフトの影響があっても,認識できる方法を提案し,この方法の妥当性を実験で確かめた(白井,先山). ・自動で認識することに失敗した場合,どのような処理結果をユーザに提示したらよいか,またどのような質問をすれば,ユーザに負担をかけることなく,有用な助言が得られるかを研究した(白井,島田). ・音声認識のために,公開されている音声認識ソフト「Julius」を用い,応用に適した言語モデルを構築した.これにより,辞書に登録していない未知語を検出できるようになった.また,言い淀み(filler)も登録することにより,より柔軟なシステムとなった(三浦,先山). ・音声認識の結果が正しくない場合,あるいはあいまいである場合に,対話の状況を考慮することにより,適切な候補を選択したり,ユーザに対して適切な質問を行なう研究を行なった(白井,島田).
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