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磁性流体ディスプレイの開発と制御手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658112
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 情報システム学(含情報図書館学)
研究機関電気通信大学

研究代表者

児玉 幸子  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (10323883)

研究分担者 小池 英樹  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (70234664)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードインタラクティブアート / 磁性流体 / ディスプレイ / 画像認識 / 流体制御 / メディアアート / インタラクション
研究概要

これまでの研究で、インタラクティブアートにおいては、展示会場に生じたイベントや鑑賞者が起こすイベントに対して、作品から効果的なインタラクションが返ったときに感じられるインタラクションの「つぼ」があることがわかってきた。本研究では、インタラクションが成功する争件を探るために、何種類かの入力デバイスを選び、タイミングなどの条件を変えて実験を行った。
インタラクティブアートは、CGをモニタやプロジェクターに出力することが多いが、磁性流体ディスプレイを用いれば、CGの技術的制約から離れた実験が可能である。その特徴は,(i)微細な信号にも敏感かつダイナミックに反応するインタラクション、(ii)肌理細かなマテリアル性,(iii)液体であることに起因する形状変化(例:CGのモーフィングのような連続的変形。磁場に応じて、流動的状態や、スパイク状の突起をもつ何らかの形状を静止したまま保持する状態に移行できる)となる。
芸術作品にはマティエールが重要と言われる。物質表面の肌理細やかな素材感は、芸術において極めて重要である。リアルタイムに3次元形状を変化させる場合、CGにおいでは画像の生成速度から生じる制約が大きく、テクスチャーの肌理はある程度犠牲にしなければ滑らかで自然なインタラクションは可能ではない。磁性流体ディスプレイを使えば、再現する形の制約はあるが、電気信号をほぼリアルタイムに液体形状の変化として反映できる。
従って本研究では、まず磁性流体ディスプレイを中心に据えてリアルタイムのインタラクションの効果的技法を検討し、入出力の内容とタイミングをモデル化した。具体的には(a)画像認識を用いる手と形状のインタラクション(b)測音計を用いる音声と形状のインタラクションの2項目について実験した。その結果を最初に簡単なCGに反映させ、次に調整を加えて磁性流体ディスプレィに反映させて、独自のライブラリを構築した。今後複数の入力デバイスを統合的に用い、展示会場の画像・環境音、人間の動作等に連動して変化するダイナミックなインタラクティブアートを製作したい。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 児玉幸子: "インタラクティブアート論"Diva(芸術科学会編). 5号. 91-96 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 福田陽子, 児玉幸子, 小池英樹: "IP5005を用いたリアルタイムテクスチャ生成法"シンクロテクスチャ"の開発"Satellite Venture Business Laboratory : 光・電子デバイス、ロボティックス、情報を中心とした新産業創造基盤技術研究,(電気通信大学サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー編). 25-26 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kodama, S., Takeno, M.: ""Protrude, Flow," CODE---The Language of Our Time(Exhibition Catalogue)"HatjeCants. 422-425 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉幸子: "磁性流体を用いた立体表示のダイナミクス-現象とCGの接点(芝山信広他編)コンピュータとデザイン(JAGDA教科書vol.5)"六耀社. 98-99 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kodama, S., Takeno.M.: ""Protrude, Flow," Peter Grueneisen Ed. Soundspace : Architecture for Sound and Vision(English Version)"Birkhauser. 20-21 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Kodama, S., Takeno.M.: ""Protrude, Flow," Peter Grueneisen Ed. Soundspace : Architecture for sound and vision (German Version)"Birkhauser. 20-21 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 福田陽子, 児玉幸子, 小池英樹: "IP5005を用いたリアルタイムテクスチャ生成法"シンクロテクスチャ"の開発"電気通信大学サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー平成14年度研究成果報告会プログラム要旨集. 131-132 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉幸子: "「磁性流体を用いた立体表示のダイナミクス-現象とCGの接点」JAGDA教科書コンピュータとデザイン第5巻(日本グラフィックデザイナー協会教育委員会編)"六耀社. 98-99 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Sachiko Kodama, Y.Minako Takeno: "「Pulsate-Interaction interactive de fluido pulsante」 I FESTIVAL INTERNATCIONAL DE ARTE, CIENCIA Y TECNOLOGIA, DINAMICAS FLUIDAS > FLUID DYNAMICS"Madrid : Closas-Orcoyen. 86-87 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 児玉幸子, 竹野美奈子: "「Protrude, Flow…磁力液」日本媒体作品展2002記念中日邦交正常化30周年(展覧会カタログ)"日本メディア芸術実行委員会. 98-99 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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