研究課題/領域番号 |
14658123
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
今里 佳奈子 熊本県立大学, 総合管理学部, 助教授 (40234330)
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研究分担者 |
今里 滋 同志社大学, 大学院・総合政策科研究科, 教授 (30168512)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 居住循環 / 高齢社会 / 地域づくり / 地域福祉 / コミュニティ / 高齢者福祉 / 受託政策 / NPO / 協働 / まちづくり / 市街地活性化 |
研究概要 |
本研究の目的は、未曾有の高齢社会到来を目前に控えたわが国において、高齢者の生活実態に適合した居住環境とはいかにあるべきか、また、そうした望ましい居住環境を創出し維持・発展させていくための社会システムをどのように構築すべきかを、実証的かつ国際比較的に調査し、考察することであった。そのために、当該研究期間においては次のような研究活動を行った。 第1に、郊外の旧新興住宅地に居住する高齢者の生活実態を把握することが肝要であるため、そのために、実地調査対象地域--具体的には、福岡市郊外の宗像郡福間町および宗像市--の自治体等の協力を得て、資料調査や訪問面接調査を通じて、居住条件と高齢者の行動パターンに関するデータの入手と分析を行った。さらに、独居高齢者が多く居住する福岡市東区箱崎地区において居住実態に関するアンケート調査を行った。 第2に、都心、とくに副都心と呼ばれる地域での高齢者の生活実態を把握するため、京都市上京区春日学区において、現地調査およびヒアリングを行った。 第3に、国際比較を行うために、イタリア北部のボローニャ市を訪れ、現地の高齢者家庭やシニア・センター、さらには高齢者介護に活躍する社会協同組合等を訪問し、ヒアリングを行った。 そして、第4に、静岡県修善寺町に建設されたライフ・ハウス「友だち村」を訪問し、NPOと企業が協働して建設するコーポラティブ形式の高齢者居住の試みについて、詳細なヒアリングを行った。 以上の調査結果等をもとに、あるべき居住循環システムについての基礎的な制度設計を試みた。
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