研究課題/領域番号 |
14658176
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
|
研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
遠藤 順一 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (70016418)
|
研究分担者 |
加藤 俊二 神奈川工科大学, 工学部, 助手 (40194815)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 環境保全技術 / リサイクル技術 / 環境負荷低減技術 / 循環再生加工 / 循環材料生産システム / ライフサイクルマネジメント / 製品情報 / リユース技術 |
研究概要 |
持続型社会の構築のために、すべての人工物に対し、ライフサイクル・マネジメントが要求される.ライフサイクルに関するすべての情報を、人工物(製品)に付与することで、ライフサイクル・マネジメントを容易にすることを考えた.即ち、製品(部品)が、その果たすべき機能と共に、製品のライフサイクルにわたる全ての情報を担うことにより、リサイクル/リユース過程が容易になり、インヴァースマニュファクチャリングが構築でき、完全循環持続型社会が可能になる. 昨年度に引き続きレゴブロックを用いたシミュレーションを行った.即ち、レゴブロックに製品情報を与え、組立て・分解・分別が行えるかどうか実験を行った。昨年同様QRコードとICチップを利用し、さらに本年度はデータベースを併用した。組立てシミュレーションでは、昨年度のQRコード+接続式を利用する方法と、今年度のデータベースに3次元の組立て接続画像を格納し、これをQRコードで引き出す方法とを比較した。その結果、前者の方法はあるモデルに対し、人間が組立てるのに4分20秒必要であったが、後者の方法では10秒で組立てが完了した。人間が組立てを行う場合には3次元画像を利用する方法は有効であることが示された。この場合にはデータベースとの併用が必要である。しかし自動組立てでは接続式が有効であることが推察される。QRコードとICチップを併用することにより、リサイクル、リユース、廃却の分別を容易に行うことができ、かつ、リユースの回数を製品情報として付与できる。ライフサイクルにおける全ての情報をデータベースに格納することで、ライフサイクルマネジメントが容易となることが明らかにできた。以上の研究成果により、製品情報を付与することで、ライフサイクルマネジメントが容易になるばかりでなく、組立てや分別を自動で行える可能性が示された。製品情報の構造については国家規格あるいは国際規格が必要であろう。これは個人で行う研究の範囲を越えている。本研究はその規格化についてもフレームを与えている。
|