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FRETを用いた生細胞内でのフリーラジカル可視化システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 14658199
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関東北大学

研究代表者

久下 周佐  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (50186376)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードFRET / GFP / Yapl / 酸化ストレス / レドックスシグナル / 感知 / 分子生物学 / 可視化
研究概要

生細胞内で活性酸素種を検知するために、出芽酵母の酸化ストレスセンサー蛋白質Yap1の構造変化を可視化するシステムを構築した。具体的には、Yap1に2種類の緑色蛍光蛋白質(GFP)の誘導体蛋白質を融合して蛍光エネルギー転移(FRET)の強度変化を観察することにより検出する。
1)Yaplの制御ドメインのN末端側、C末端側にCFPおよびYFPを融合させ発現させた(Yap1融合蛋白質)。その結果、酸化的な酵母変異株内でFRETをおこし還元剤で処理するとFRETが減少し、Yap1の構造変化がこのシステムで可視化できることを示唆した。
2)FRETの効率化:Yap1融合蛋白質が細胞質の還元状態で酸化ストレスによりFRETが起こるようにランダムな変異を導入することにより改変した。その結果、Yap1融合蛋白質の感度が上昇した。
3)Yap1融合蛋白質をHEK293細胞に導入した。ER内に局在化させるシグナルを付加して観察した結果、Yap1融合蛋白質の蛍光が観察された。
本研究により、このYap1検知システムが細胞内の活性酸素種の発生、または外部からの浸入を時間的、空間的に可視化する強力なツールになり得ることが強く示唆された。今後、動物細胞における活性酸素シグナルの検出系として、このYap1融合蛋白質を培養細胞に導入して、酸化ストレス、サイトカイン刺激による活性酸素発生をFRETとシグナルとして検出、時間的変化を検出する予定である。
細胞内における活性酸素種などのフリーラジカルの検出は蛍光物質を用いて行われるが、汎用される試薬はフリーラジカルとの反応生成物を検出するため反応が不可逆的である。また、蛍光物質では細胞内の発生場所などを特定できないが、本研究で開発された方法はこの点も解決するものと期待される。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Isoyama, T., K.Kuge, S.Nomto, A.: "The core protein of hepatitis C virus is imported into the nucleus by transport receptor Kap123p but inhibits Kap 121p-dependent nuclear import of yeast AP1-like transcription factor in yeast cells"The Journal of Biological Chemistry. 42. 39634-39641 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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