研究課題/領域番号 |
14658251
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
塩坂 貞夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (90127233)
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研究分担者 |
宮井 和政 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (60283933)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ニューロプシン / L1cam / カリクレイン / 合性基質 / 可塑性マーカー / 接着分子 / 神経可塑性 |
研究概要 |
ニューロプシンは神経活動依存的に神経細胞外に政出される可塑性マーカーであり、また皮膚病理、妊娠などのマーカーである。この活性化を測定することができれば神経可塑性、病理、妊娠などをリアルタイムに測定することが可能となる。この特異的基質として我々は細胞接着分子L1を同定し、切断部位の配列から蛍光ペプチド基質を作成することを目標とした。 平成14年度にニューロプシンによるL1切断部位の同定とそれを利用したニューロプシン特異的ペプチド基質の作成を行ったが、いずれも合成基質としてこれまで使用していたVal-Pro-Arg-MCAやPro-Phe-Arg-MCAよりも特異性、親和性に関して劣った。さらに平成15年度には、リコンビナント蛋白としてすでに調整したL1蛋白質について競合阻害をするかどうかを検討し、新合成基質として使用可能かどうかを検討した結果、最適の新合成基質となり得るペプチド合成基質を作成するに至らなかった。様々な残基数の合成ペプチド基質に対するニューロプシンの活性を測定し、基質特異性が高いものを作成することができなかったことから、今後はL1の部分配列を考慮することなくより幅広い範囲で合成基質を作成する必要がある。引き続き、合成基質の中でニューロプシンによる分解活性が高く、且つ他のプロテアーゼによる切断を殆ど受けないものをニューロプシン特異的ペプチド基質として作成する努力を続けなければならない。
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