研究課題/領域番号 |
14701013
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
松尾 睦 小樽商科大学, 商学研究科, 助教授 (20268593)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2004年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2003年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2002年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | イノベーション / 知識創造 / 知識共有 / 知識獲得 / サービス企業 / サービス / 経験 / 不動産仲介 / ITコンサルタント / 営業 / コンサルティング・サービス / 知識の制度化 / ナレッジデータベース |
研究概要 |
本年度の研究は、(1)14年度、15年度に実施した研究の発表、(2)質問紙調査の実施、(3)事例研究に分けることができる。いずれも、サービス企業におけるイノベーションプロセスを解明することを目的とするものである。 第1に、研究の発表に関して、4月にオーストリアのインスブルックで行われた国際学会(The Fifth European Conference on Organizational Knowledge, Learning and Capabilities)にて、ITプロフェッショナルの知識獲得プロセスに関する研究発表を行った。次に、8月にアメリカのニューオリンズで行われた国際学会(The Academy of Management Annual Meeting 2004)にて、IT企業における知識創造プロセスに関する研究発表を行った。その際、国際学会に参加している研究者と有意義なディスカッションを通して、有益な知見が得られた。 第2に、人的資源管理とイノベーションとの関係を検討するために、東京証券取引所の1部・2部上場企業1500社に対して質問紙調査を行った。しかし、企業の情報管理が厳しくなっていることから、極端に低い回収率(5%以下)となったため、データの分析を断念せざるを得ない状況に陥った。 第3に、質問紙調査の代わりに、革新的なサービス企業に対する事例研究を行った。対象企業としては、情報産業において高収益企業として知られる「リクルート株式会社」と、保険業界において高業績を維持し続けている「プルデンシャル生命」を選んだ。2次データ及び、インタビュー調査を実施し、両社におけるイノベーションプロセスを分析した。その結果、両社において、内発的報酬に基づく財務ベースの内部競争と知識ベースの内部競争が組み合わさり、競争と協調を両立させるメカニズムが存在することが明らかになった。このメカニズムが、知識共有と知識創造のリンケージを強めていた。
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