配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2004年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2003年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2002年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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研究概要 |
昨年度実施した現場適用試験から,今後の課題として残された部分について,室内試験等により改善・改良を実施し,提案している測定方法を実用可能な深部地圧計測法として確立することを目的とした研究を行い,以下のような成果を得た. 1.貼付装置と測定部を連結しかつ分離する部分についての改善の余地が認められたため,シェアピンを使用するような,新たな分離機構の考案,および分離部の開発を行った. 2.コンパスを用いる傾斜・方位測定装置では,アウターチューブの影響を受ける場合があることが明らかとなったため,ジャイロや加速度計を用いた新たな傾斜・方位測定測定装置を設計した. 3.製作したストレインセルに感度が低下する場合があるとの試験結果が得られたため,その製作方法等の見直し,使用する材料および構造の改良を行い,高感度のストレインセルを開発した.開発した新しいストレインセルの感度試験等を現有の真3軸圧縮試験装置を用いた岩石ブロック圧縮試験により実施し,感度の評価を行い,実用上問題の無いことを確認した. 4.開発した装置の現場適用性試験を昨年度と同じ試験サイトで実施した.その結果,主方向については正しく評価できたものの,地圧の大きさについては,使用した接着剤の影響により,全体的な感度低下が確認された.このため,実験室において系統的な感度試験を実施し,使用した接着剤の力学的特性に時間依存性が存在することを確認した.接着剤の選定に留意すれば,提案する測定方法は深部地圧計測法として確立できることを明らかにした.
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