配分額 *注記 |
26,650千円 (直接経費: 20,500千円、間接経費: 6,150千円)
2004年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2003年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2002年度: 20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
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研究概要 |
衛星データを用いて,全地球規模での大気エアロゾル特性導出システムを開発した.本システムの特徴は偏光の取り扱いが可能という点である.衛星搭載偏光センサデータ解析が可能である.実際に,フランスCNESが運用するPOLDERセンサデータを利用しエアロゾル推定を全球規模で行った.解析実施期間はADEOS/POLDERが稼働した,1996年11月〜1997年6月,及びADEOS-2/POLDER-2が稼働した2003年3月〜2003年10月である.同期間のPOLDER-1/-2全レベル1データ(約6TB)を入手,解析を行い,全球におけるエアロゾル光学特性(波長0.55μmにおける光学的厚さ,オングストローム指数)を導出した.衛星データからの導出プロダクトは全地球規模で展開されたAERONET地上観測値と比較検証を行った.検証結果よりRMS誤差で0.1の精度で光学的厚さが導出されている.本導出結果より,特に中央アフリカ,インド北部,中国大陸において定常的に人為起源によるエアロゾル(焼畑燃焼,工業由来による小粒子)が大量に排出されていることが確認された. 和歌山県白浜,長崎県福江島,大阪府東大阪の3カ所にて放射計を設置し地上からのエアロゾル観測を実施した.特に白浜及び大阪は米国NASAが管轄するAERONETデータとして準リアルタイムに取得データがWebで公開されている.また福江のデータはSKYNETのデータとして,千葉大学のWebにて公開されている.本研究で取得する放射計データは,NASA/GSFC,及び,ハワイ島マウナロア山,マウイ島ハレアカラ山にて絶対検定を実施しており,その精度を0.01以下の誤差となっている.
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