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制御性T細胞の機能解析及び同細胞の操作による炎症性腸疾患の新しい治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14704036
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

清野 研一郎  独立行政法人理化学研究所, 免疫制御研究チーム, 研究員 (20312845)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2003年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2002年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
キーワードα-galactosylceramide / NKT細胞 / 樹状細胞 / CD25陽性T細胞 / IBD / 制御性T細胞
研究概要

NKT細胞の特異的活性脂質α-galactosylceramideによってNKT細胞を活性化した場合、実験的腸炎を含め自己免疫性能脊髄炎など様々な病態の改善が可能であることが示されている。我々は、α-galactosylceramideをマウスに投与した場合の免疫制御機構を探る目的で、NKT細胞と樹状細胞の相互作用について検討してきた。α-galactosylceramideを単回投与されたマウスでは、樹状細胞の著明な活性化・成熟が起こり、抗原刺激に対してTh1に偏った反応が見られた。一方、α-galact、sylceramideを頻回投与されたマウスでは、樹状細胞の活性化は低減し、Th1分化能も失われていることが判明した。Toll-like receptor4または9からの刺激による樹状細胞からのサイトカイン産生は、α-galactosylceramideの投与形態によって変化しており、頻回投与されたマウスから得られた樹状細胞では、IL-12の産生性が低下し逆に制御性サイトカインの一種であるIL-10の産生性が亢進していた。神経組織抗原を樹状細胞にパルスしたものを接種することによって起こる自己免疫性脳脊髄炎の発症は、後者の樹状細胞投与により有意に抑制された。以上より、NKT細胞の慢性的な活性化は樹状細胞に制御性の変化をもたらし、ひいてはこれが生体の免疫制御に寄与していることが推察された(論文準備中)。
また、自然免疫寛容誘導が起こるマウス肝移植にてCD25陽性の制御性T細胞を抗体にて除去する実験を行った。その結果、同寛容誘導にはレシピエント側のCD25陽性制御性T細胞の存在が重要であることが判明した(論文準備中)。
以上のような結果から、免疫制御に携わるT細胞の生体における役割を包括的に明らかにしてきた。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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