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放射線による組織傷害とその後の組織修復への糖鎖認識分子MGL1/2の関与

研究課題

研究課題/領域番号 14704055
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

築地 信  東大, 薬学研究科(研究院), 助手 (90302611)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
2003年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2002年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
キーワード胎児の発生 / アポトーシス / マクロファージ / Cタイプレクチン / MGL / 放射線 / 催奇形成 / 遺伝子欠損マウス
研究概要

胎児の正常発生過程におけるアポトーシスを起こした細胞の認識・排除機構にマクロファージがどの様に関与するかを検討することを考え、放射線による胎児の催奇形性に着目し、本研究を計画した。マクロファージが用いる認識分子の一つとしてガラクトースとN-アセチルガラクトサミンに結合するCタイプレクチン分子(MGL)に注目している。現在までに、妊娠マウスに放射線を照射することで誘導される胎児内のアポトーシスを起こした細胞の周囲にmMGL陽性細胞が集積していること、標識リコンビナントmMGLが切片上のアポトーシス小体に結合することが明らかになっている。胎児発生初期の放射線の催奇形性へのMGLの関与を検討した。Mgl+/-マウスを掛け合わせプラグを確認し妊娠10.5dpcにX線を全身照射し、36時間後に胎児を摘出し凍結切片を作製し、免疫組織学的解析を行った。TUNEL法にてアポトーシスを、抗体染色によってMGLを、標識リコンビナントMGLによって結合部位の検出を行った。ホモ欠損マウスにおいてMGL陽性細胞は消失していた。それに伴ってTUNEL法によって検出されるアポトーシスを起こした細胞数の増加が観察された。標識リコンビナントMGLの結合様式にはMGL遺伝子の欠損は影響がないことが確認された。ゆえにアポトーシスを起こした細胞の処理にMGLが関与していることが示唆された。
本年度は新たにクローニングされた、mMGL2の欠損マウスの作製を行った。マウスゲノムライブラリーよりmMGL2のすべてのエクソンをコードするクローンを得、塩基配列を決定しターゲッティングベクターを設計した。相同組み換え体ES細胞をセレクションし、ブラストシストに注入することでキメラマウスを作成中である。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Higashi, N.: "The Macrophage C-type lectin specific for Gal/GalNAC is an endocytic receptor expressed on monocyte-derived immature dendritic cells"Journal of Biological Chemistry. 277(23). 20686-20693 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuiji, M.: "Molecular cloning and characterization of a novel mouse macrophage C-type lectin, mMGL2, which has a distinct carbohydrate specificity from mMGL1"Journal of Biological Chemistry. 277(32). 28892-28901 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Denda-Nagai, K.: "Macrophage C-type lectin on bone inarrow-derived immature dendritic cells is involved in the internalization of glycosylated antigens"Glycobiology. 12(7). 443-450 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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