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硫黄同化系を高効率化したトランスジェニック植物によるファイトリメディエイション

研究課題

研究課題/領域番号 14704062
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関千葉大学

研究代表者

野路 征昭  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (80271534)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2004年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2003年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2002年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワードセリンアセチル転移酵素 / システイン合成酵素 / 硫黄同化 / システイン生合成 / トランスジェニック植物 / ファイトリメディエイション / カドミウム耐性植物
研究概要

セリンアセチル転移酵素(SATase)及びシステイン合成酵素(CSase)は硫黄同化系の最終段階の反応を触媒する酵素である。植物を用いた環境汚染物質の除去(ファイトリメディエイション)を目的として、CSase遺伝子および、システインによるフィードバック阻害を受けないように点変異したSATase遺伝子を高発現させたトランスジェニック植物を作製し、その硫黄同化能の向上とカドミウム耐性を検討した。
細胞質と葉緑体の両方で高いCSase活性を持つトランスジェニックタバコは、野生型のみならず、細胞質、あるいは葉緑体のみで高いCSase活性を持つトランスジェニックタバコと比較してもカドミウムに対する抵抗性が高いことが示された。さらに植物中に取り込まれたカドミウム量をICP-MSにて測定したところ、トランスジェニックタバコでは一個体あたりの取り込んだカドミウム量は野生型に比べ多くなっていた。
次にシステインによるフィードバック阻害を受けないSATase遺伝子を高発現させたトランスジェニックタバコを作製した。このSATase高発現トランスジェニックタバコと、先に述べたCSase高発現トランスジェニックタバコとを掛け合わせることにより、硫黄同化系の最終ステップの連続した2つの反応を共に高めたトランスジェニックタバコの作製に成功した。この植物のシステイン、グルタチオン量は野生型の数倍に増加していることから硫黄同化能の向上が確かめられた。このようにSATase, CSaseの両方の活性を高めた植物はカドミウムに対して、SATaseあるいはCSaseのみの活性を高めた植物より、耐性が増していた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Characterization and expression analysis of a serine acetyltransferase gene family involved in a key step of the sulfur assimilation pathway in Arabidopsis2005

    • 著者名/発表者名
      Cintia Goulart Kawashima, Oliver Berkowitz, Ruediger Hell, Masaaki Noji, Kazuki Saito
    • 雑誌名

      Plant Physiology 137

      ページ: 220-230

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Kawashima C.G., Noji M., Nakamura M., Ogra Y., Suzuki K.T., Saito K.: "Heavy metal tolerance of transgenic tobacco plants over-expressing cysteine synthase"Biotech.Lett.. 26. 153-157 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki Noji, Kazuki Saito: "Molecular and biochemical analysis of serine acetyltransferase and cysteine synthase towards sulfur metabolic engineering in plants"Amino Acids. 22. 231-243 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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