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生命概念の現在的な意義についての思想的検討

研究課題

研究課題/領域番号 14710003
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関大阪大学

研究代表者

檜垣 立哉  大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (70242071)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード生命 / システム / フランス哲学 / 多様性 / 差異 / 生政治学 / ベルクソン / ドゥルーズ / 生命論 / 進化 / 個体
研究概要

今年度に関しては、前年度に引き続き、生命論・複雑系・生命システム論、生命の倫理、フランス現代思想、思想一般に関する書籍を購入し、さらにコンピューター機器を購入する,ことによって研究に関する環境を整備した。
研究成果としては次の二つのものが挙げられる。
第一に、現場の生物学生命論が提示してくる生命に関する新しい像を従来の思想的知見を踏まえながら整理し、そこから新たな生命に関する包括的な視点を開く端緒を開いたことにあった。多様性・差異・異質性・進化・時間・環境と個体、こうした思想的な方向からの接近を図らなければ検討をなしえないいくつかの事態に対して考察を加えた。ドゥルーズやベルクソンといった思想家に対する考察も、こうした方向からさらに展開を図った。こうした思想的整理を踏まえた検討は、現場の生命科学に対しても一定の貢献を果たしうるものであると考える。第二に生命に関する倫理や技術に関して従来とられてきた生命倫理的な視点を乗り越え、そこに生命系のもつ政治性の問題を、おもに生政治学というヴィジョンの方向に展開する道を考察したことにある。フーコーやアガンベンなどに依拠して展開されるこうした検討からが、そこからは新たな生命の政治学を築き上げる萌芽を見出すことができる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 檜垣立哉, 小泉義之: "いまこそ「生命」の哲学を 小泉義之との対談"本(講談社). 五月号. 12-18 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "西田幾多郎の数理哲学"数理科学. 五月号. 78-83 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "笑いの系譜・笑いの意味(ベルクソンとドゥルーズ)"臨床精神医学. 32巻8号. 941-945 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "三つの「恋唄」「対幻想」と「世界」"現代詩手帳(思潮社). 10月号. 142-146 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "ドゥルーズと西田 <内包>的世界への接近"岩波書店 西田幾多郎全集月報. 7. 1-11 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "思想としての生命論"『哲学』日本哲学会 法政大学出版局. 53号. 33-46 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "時間と生命の問い"中公クラシックス『ベルクソン』序文 中央公論社. 1-25 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "生きているとはどういうことか。"Computer Today サイエンス社. 58-65 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 郡司ペギオ幸夫, 槍垣立哉: "生きていることをどう理解するか"郡司ペギオ幸夫『生成する生命』対談 哲学書房. 237-265 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "「差異」の差異 デリダとドゥルーズ"現象学年報. 18. 73-86 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 檜垣立哉: "ドゥルーズ 解けない問いを生きる"NHK出版. 126 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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