研究課題/領域番号 |
14710043
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
篠原 一光 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (60260642)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 車載情報機器 / 注意 / メンタルワークロード / 持続的注意転導効果 / 運転課題 / カーナビゲーション / 心的負担 / トラッキング課題 / 車載ディスプレイ / MASA-TLX |
研究概要 |
実験研究:運転中に前方の場面から危険な対象を発見するという行動を単純化した視覚探索課題と、カーナビからの情報を読み取って記憶することに対応する言語的・空間的記憶課題を組み合わせた実験を実施した。この実験により、(1)情報読み取りの後にも視覚探索パフォーマンスに対する妨害的効果が持続するという先行研究で得られた知見が再現できるか、(2)視覚探索課題および記憶課題の困難さが相互にどのような影響を及ぼすのかを検討することを目的とした。結果、記憶課題が終了して視覚探索課題に復帰した後にも妨害的効果が持続すること(持続的注意転導効果)が再現された。またこの効果は視覚探索課題が簡単な場合に現れることから、被験者の注意切り替えに対する方略がこの効果の原因の一つとなることがわかった。一方記憶負荷が大きい場合に注意転導効果が現れることから、情報機器からの提供情報が大きな認知的処理を必要とするものであると、運転者が情報機器を注視する時間が長くなるのみならず、その後にもより長くて大きな持続的注意転導効果が見られることが予測された。 文献調査:運転しながらの携帯電話やカーナビゲーション使用と事故の関連について、また法的規制の現状とその問題点について、論文や報告書、統計資料に基づいた調査を行った。その結果、携帯電話やカーナビに関連しての事故は数は多くないものの一定数起こっていること、法的規制は年々強化され、また海外でも多くの国で運転時の携帯電話利用が禁止されていること、ハンズフリー装置に対する規制はほとんど行われていない等、まだ問題があることを指摘した。
|