研究課題/領域番号 |
14710049
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
金沢 創 淑徳大学, 社会学部, 助教授 (80337691)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 運動透明視 / ムービングフェイス / 乳児 / 知覚 / 運動 / コミュニケーション |
研究概要 |
本年度は主に、運動視の基礎となる透明視の知覚研究を乳児を中心に行った。さらに、近年トピックとなってきているムービングフェイスを用いた顔認知研究、色知覚を基礎とする色誘導の知覚、形の認識、拡大縮小運動など多岐にわたるトピックについて、乳児研究を実行できる体制をつくり、実験の遂行、研究発表、などを行った。透明視の研究については、実験の実施、データ収集、国際学会での発表、国際雑誌への発表などを行った。具体的には、Qian et al.(1994)らの方法を用いて透明視が成立するドットの距離の条件を操作し、透明視がおこらない条件を検討した。その結果、5ヶ月の乳児であってもオトナとほぼかわらない程度の正確さで、運動透明視を知覚できることが明らかとなった。運動透明視は3ヶ月から見えていることもわかった。さらにムービングフェイスの実験を5ヶ月と7ヶ月の乳児に行ったところ、視力のおとっている5ヶ月ではボケた画像のほうが精緻な画像よりも顔識別学習が進んだのに対し、視力がほぼブラトーに達している7ヶ月乳児では、いずれの画像であってもほぼ同じ程度に顔識別学習が進行した。この結果は、より月齢の低い乳児では、視力などの問題により、空間周波数が低い情報に特化した処理が行われていることを示唆している。この結果は、ニューラルネットワークモデルによる弁別学習のシミューレーション結果とも一致している。
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