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算数授業への参加を通じた児童の概念理解と関心の変化プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 14710070
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関名古屋大学 (2004)
埼玉大学 (2002-2003)

研究代表者

藤村 宣之  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 助教授 (20270861)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード授業 / 既有知識 / 教授・学習過程 / 縦断的研究 / 概念理解 / 社会的相互作用 / 算数 / 児童 / プランニング / 関心 / 数学的概念 / 意味理解 / 概念発達
研究概要

本研究では,授業という他者との相互作用場面への参加を通じて,児童の概念理解と関心がどのように変化するのかについて,算数授業における児童の遂行の分析と児童の概念理解・関心を問う調査の実施を通じて明らかにすることを目的とした。本年度は,児童の既有知識を利用した算数授業を継続的に実施することにより,授業時の児童の遂行(特に他者の示した意見の取り入れ方)がどのように変化し,それが児童の算数に関する概念理解の深化とどのように関連するかについて,縦断的方法を用いて検討した。
小学校6年生1クラスの児童を対象に,「比」などの単元に関して,(1)児童の既有知識(整数倍の考えなど)を利用して日常場面に関わる課題を設定し,(2)児童に課題を個別解決させた後にクラス内で解法の比較検討を行い,(3)討論後に類似した課題を個別に解決するという形式を中心とした授業を実施し,同一児童の5年生の時点からの縦断的な変化を検討した。授業過程の録画記録をもとに児童の授業場面の行動を分析し,授業時に用いられたワークシートの記述などをもとに各児童の解法とその表現形式を分析した。さらに,単元の前後で児童の概念理解を問う調査を実施した。以上についての分析の結果,1)全般的には解法の表現形式(特に他者が授業時に示した解法の利用の仕方)が,5年生の時点からの縦断的変化として,手続き中心の記述から意味理解にもとづく表現へと漸進的に移行すること,2)授業過程において意味理解にもとづく解法の表現を行っている場合には,授業前後での概念理解の深化(方略の変化)がより多くみられること,3)複数の解法による解決を試みる場合には,各解法の表現が手続き中心の記述へと戻る場合もあることなどが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 算数・数学教育2005

    • 著者名/発表者名
      藤村宣之
    • 雑誌名

      児童心理学の進歩 44(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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