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集団の構造化過程における人間関係メンタル・マップに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710077
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関愛知教育大学

研究代表者

石田 靖彦  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (10314064)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中学校新入生 / 仲間集団の形成過程 / 仲間集団からの影響過程 / 孤立不安 / 学習意欲 / 縦断的研究 / 学級内の交友関係 / 親密化過程 / 適応感 / コンピュータ媒体コミュニケーション(CMC) / 性格特性の認知 / 関係性の認知 / 大学生
研究概要

本研究では,中学校新入生を対象にして,学級内の友人関係の測定や学校への適応感や学習意欲などを複数回にわたって測定し,1.学級内の仲間集団の形成過程と,2.仲間集団からの影響過程について縦断的に検討した。
1.学級内の仲間集団の形成過程については,ひとりでいることへの不安である「孤立不安」に着目し,孤立不安の高い生徒と低い生徒の仲間集団の形成過程を,質問紙調査と面接調査によって検討した。その結果,孤立不安の高い生徒は,入学当初の段階では友人からの受容が高く,良好な友人関係を形成しているのに対し,入学してからの時間経過にしたがって友人からの受容は低下し,夏季休業前には孤立不安の低い生徒に逆転されることが示された。このことから,孤立不安の高さは,初期の関係形成には促進的に作用するが,関係を維持し親密化するには妨害的に作用することが示唆された。
2.仲間集団からの影響過程については,主に勉学に対する意欲や関心に着目し,仲間集団の意欲や関心が,その集団に所属する生徒の意欲や関心の推移に及ぼす影響について検討した。その結果,仲間集団の影響過程は男女で異なっており,女子では仲間集団からの影響は乏しいが,男子では集団に対する親密感の程度によって,集団からの影響の程度が異なることが示された。すなわち,親密感が低い場合は集団からの影響は小さいが,親密感が高い場合はその集団からの影響を大きく受け,意欲や関心の高い集団に所属していた生徒は意欲や関心が維持されるのに対し,低い集団に所属していた生徒は意欲や関心が大きく低下することが示された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 児童・生徒の友人関係が学業達成に及ぼす影響2005

    • 著者名/発表者名
      石田 靖彦
    • 雑誌名

      愛知教育大学研究報告(教育科学編) 54(印刷中)

    • NAID

      120001027337

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中高一貫校における対人関係に関する研究-内部進学者と外部入学者との交流過程-2005

    • 著者名/発表者名
      大嶽さと子, 石田靖彦, 吉田俊和
    • 雑誌名

      名古屋大学中等教育センター紀要 5(印刷中)

    • NAID

      120006220301

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] CMCにおける対人関係の形成過程に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      石田 靖彦
    • 雑誌名

      愛知教育大学教育実践総合センター紀要 7

      ページ: 289-296

    • NAID

      120001085360

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 石田 靖彦: "CMCにおける対人関係の形成過程に関する研究"愛知教育大学教育実践総合センター紀要. 第7号. 289-296 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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