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「暗黙の自尊心」の認知心理学的測定および自己高揚行動との関連に基づく妥当性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14710097
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関帝京大学

研究代表者

伊藤 忠弘  帝京大学, 文学部, 講師 (90276759)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード自尊心 / 社会的認知 / 暗黙の連合テスト(IAT) / ネームレター効果 / ストループ効果 / 自己 / 暗黙の自尊心 / プライミング効果
研究概要

3つの「暗黙の自尊心」指標(ネームレター効果、implicit association test(IAT)、ストループ課題)の妥当性の検討を目的として相関研究を行った。大学生46名(男性32名、女性14名)に対して集団状況で質問紙を実施し、その1〜2ヵ月後に個別実験を行った。意識的な自尊心をRosenbergの尺度により測定した。同時に平仮名46文字と0〜49の数字の好き嫌いを6件法で回答させた。被験者の名字、名前の頭文字および誕生月日の数字に対する好意評定を被験者全員のそれぞれの文字・数字の平均値で引いた値をネームレター効果の指標とした。個別実験では最初に「自己関連語-他者関連語」と「肯定語-否定語」の分類によるIATを実施した。続けて肯定語と否定語の文字の色を回答させるストループ課題を行った。肯定語から否定語を引いた反応時間の差を指標とした。結果は以下の通りである。
1.IATでは1人を除き正の値になり、一般的な肯定的自尊心の存在が示唆された。
2.ストループ課題では正負がほぼ半数ずつで、一般な肯定的自尊心は支持されなかった。
3.3つのネームレター効果の指標間には弱い正の相関が認められた(最大で名前と誕生月の.33)。
4.意識的な自尊心はSTと-.21の負の相関が認められた以外は、他の指標と相関は認められなかった。
5.3つの「暗黙の自尊心」の測定間も、誕生日とIATの.21の相関が最大で、他の相関は認められなかった。
このように各「暗黙の自尊心」の指標は、質問紙尺度とは相関が低く、相互の相関も低いため、現時点ではいずれも妥当な測定とは言えないと結論づけられる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 伊藤 忠弘: "社会的認知の手法による自己概念の測定の検討"日本心理学会第67回大会発表論文集. 212 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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