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大学生における自我発達の傾向とそれが精神的健康及び友人同士の相互作用に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 14710099
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関松本短期大学 (2004)
日本女子体育大学 (2002-2003)

研究代表者

大野 和男  松本短期大学, 助教授 (40339487)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード精神的健康 / 自我発達 / 大学生 / 気分 / 青年期 / Loevinger
研究概要

本研究では,Loevingerの提唱した自我発達理論に基づき,日本の青年期における発達傾向について検討した。前年度までの検討において,(1)小学校高学年から高校生にかけて,自我発達水準の高い者の割合が増加する傾向があること,(2)自我発達水準には性差があり,同年齢では女子の方が自我発達水準の高い傾向があること,(3)女子で早く自我発達水準が上昇し,早く安定する傾向があること,などが明らかにされた。
その中で,特に大学生年齢について取り上げてみると,上記のように,この時期は自我発達水準が安定する時期でもある。しかし,個人にとって重要な環境変化が存在すると,自我が揺れ動くことがある。専門学校生を対象とし,入学時とその1年半後にWUSCTを実施した結果からは,自我発達水準の変化が見られないと言えるだろう。ただし,この傾向は,男女で異なる可能性があると思われ,自我発達水準において,女子の方が変化のない割合が高かった。入学から1年半たった時点では,現在所属している文脈にも慣れたことにより,自我発達水準において安定性が見られている可能性が考えられた。この傾向について考察してみると,入学時は,新しい文脈に対応している時期であり,新しい文脈に適応するために自我発達水準の変容が起こりやすい時期なのかもしれない。そして,自我発達水準の違いによって,新しい環境への適応の仕方に違いが生じる可能性がある。
これらのことから,新しい環境への適応がどのように行われるのか,その適応の仕方が個人の自我発達水準に影響されるのかどうかについて,月1回縦断的に精神的健康について記入を求め,自我発達水準との関連の検討をおこなうこととした。入学当初において,気分がポジティヴな者とネガティヴな者が存在しており,彼らがそれぞれ,時間経過と共に,どのような気分の変動をたどるのか,分析中である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大野和男: "Loevingerの理論に基づいた青年期における自我発達の学年差・性差の検討"発達心理学研究. 13. 147-157 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 大野和男: "Loevingerの理論に基づいた青年期における自我発達の学年差・性差の検討"発達心理学研究. 13. 147-157 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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