研究課題/領域番号 |
14710114
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 (2003) メディア教育開発センター (2002) |
研究代表者 |
宮本 友弘 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 助教授 (90280552)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | カウンセリング / 観察学習 / アナログ研究 / 逐語録 / ビデオ / マルチメディア / カウンセラー評価 / モデリング / 逐語記録 / カウンセラー教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、モデリング理論の観点からカウンセリング学習における効果的なメディア利用を実証的に検討することにある。本年度は、昨年度作成した面接映像、及び、カウンセラー行動の認知に関する諸測度を利用し、実験2として映像の撮影アングルの違いによるカウンセラー行動の認知の比較、実験3として複数アングル映像の選択行動を指標にした学習者の主体的な観察過程の分析を実施した。具体的には次の通りである。 1.異なる映像表現の比較(実験2) カウンセラー中心映像、クライアント中心映像、全体映像、及び、3つの画面を一画面に同時提示するように合成した映像の4条件を設定し、各条件に臨床心理専攻の大学生、大学院生、熟練カウンセラー20名程度を割当て(計160名程度)、カウンセラー行動の認知について比較した。その結果、映像の種類と観察者のレベルによる複雑な交互作用がみられた。 2.マルチアングル映像による観察プロセスの検討(実験3) カウンセラー中心映像、クライアント中心映像、全体映像の各アングルを再生中に自由に切り換えられるとともに、その操作過程を記録できるプログラムを作成し、臨床心理専攻の大学生、大学院生、熟練カウンセラー各20名程度を対象に面接映像の選択行動について記録、分析した。その結果、個々の観察者によって多様な観察パターンがみられた。 以上、2つの実験結果から、映像を利用したカウンセリングの観察学習では、学習者の個人差の影響が大きいことが明らかになり、モデル提示には多様な操作が可能なメディア表現が望ましいことが示唆された。なお、これらの結果の一部は、著書として公表し、また、日本心理学会において公表予定である。
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