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地域通貨における相互扶助ネットワークの実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710130
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関大阪大学

研究代表者

川野 英二  大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (20335334)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード地域 / 地域通貨 / 相互扶助 / SEL(地域交換システム) / RERS(知識の相互交換ネットワーク) / 非営利社団 / フランス / 相互扶助ネットワーク / 社会的紐帯 / SEL / RERS
研究概要

昨年度のフランス調査を通じて、地域通貨SEL(地域交換システム)の多くが1901年アソシアシオン(非営利社団)法の制度的枠組のなかで活動を行っていることが明らかになったため、アソシアシオン法の制度や実態、活動を支える財政的基盤などにかんして、調査を行った。同時にSEL参加者へのインタビュー等をつうじて、アソシアシオンやSELにかんする参加者の意識についても調査を実施した。さらに、RERS(知識の相互交換ネットワーク)にかんしては、団体の承認を得て、パリ郊外の本部事務局において短期間のフィールドワークを実施し、活動実態の把握を行った。
本研究において明らかになったこととして、以下の点が挙げられる。
(1)フランスの地域通貨SELはフランス独自の非営利社団であるアソシアシオンであり、1901年アソシアシオン法の枠組みで活動していることが多い
(2)アソシアシオンは活動資金を助成金に大きく依存しており、その結果活動が政治に大きく左右されやすい傾向にある
(3)アソシアシオン法人格は容易に取得することができるため、団体内部で紛争が生じた際には、分裂を繰り返す傾向にある
(4)SELの参加者には独居世帯率が高く、また壮年期以降の女性が助け合いを求めて参加する傾向にあり、活動も活発である
(5)RERSの参加者は移民や移民二世が多く、ネットワークの活動をつうじて社会化する過程でアソシアシオンが大きな役割を果たしている
(6)SELおよびRERSは、ともに「社会的排除」と呼ばれる層に定着しており、比較的生活困難にある層のあいだの相互扶助ネットワークとして機能している。
なお、本研究の成果は、11の研究発表および研究会・講演会報告等で公開している。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川野 英二: "フランスSEL(地域交換システム)の現在"『LOCAL CORRENCIES=現状と課題』神戸大学経済経営研究所研究叢書. 64. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 川野 英一: "フランス「地域通貨」と社会的連帯の経済"フォーラム現代社会学. 2. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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