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多文化社会形成の条件に関する歴史社会学的研究-山村のキリスト教受容とムラの国際結婚を事例にして-

研究課題

研究課題/領域番号 14710131
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関鳥取大学

研究代表者

仲野 誠  国立大学法人鳥取大学, 地域学部, 助教授 (60301719)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード多文化主義 / エスニシティ / 地域社会 / 農山村 / 国際結婚 / キリスト教徒 / 異文化接触 / 質的調査法
研究概要

1.当該地域の地域研究の深化
当該地域は必ずしも閉鎖的な山村ではなく、その資源の乏しさゆえに外部社会からの様々な援助・補助を受け入れて存続してきた地域である。そのような歴史と現在のムラの多文化的状況との間には何らかの連関性があるのではないかという仮説を実証するためにムラの史・資料の収集および分析を行った。また、1980年代後半からみられる国際結婚とこの地域の多文化社会づくりとの関連性をも考察した。
2.当該地域のキリスト教徒に対する聞き取り調査
昭和5年の当該地域におけるキリスト教開伝以来、ムラのマイノリティであるキリスト教徒たちは様々な社会運動を展開して地域づくりを試みてきた。そして宗教的マイノリティである彼らは特に社会運動家・賀川豊彦の協同組合運動の思想を取り入れて長い間地域づくりをすすめてきたことが明らかになった。この地域のクリスチャンたちのナラティブ資料はある程度収集できたが、これと賀川の思想をより厳密に照らし合わせて分析することが課題として残されている。
3.農村伝道の調査および昭和初期からの当該地域におけるキリスト教徒の役割の分析
キリスト教徒への聞き取りより得られたライフヒストリーを資料として、「よそもの(stranger)」、「マージナルマン」「知識人」などの概念を道具として社会変動期における個人の役割を分析使用と試みたが、資料の収集までが本年度の限界であった。来年度は、農村伝道一般に関する資料も用い、当該地域のみならずより広いコンテクストの中で、この当該地域におけるキリスト教徒の役割を考察する。
4.多文化社会の理論的考察
カナダおよびアメリカの多文化・多民族社会の様相と移民受け入れ施策をひとつのモデルとして、日本における多文化社会具現化の理論的考察を開始した。これらの理論を分析枠組みとして、多文化社会形成に関与するクリスチャンの活動と国際結婚の役割の分析についてはまだ多くの課題が残っている。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 仲野 誠: "異文化接触による食文化の創造とコミュニティの形成--キムチ特産品化の政策的試み--"食生活研究. 23・2. 1-7 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 仲野 誠: "国際交流でまちおこし--山形県戸沢村・高麗館とキムヂャンランド"vesta. 50. 28-33 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 仲野 誠: "政策としての文化とコミュニティの創造--東北地方の山村における異文化の戦略的包摂を事例にして--"鳥取大学教育地域科学部紀要(地域研究). 4・2. 97-105 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 仲野 誠: "多様性の交差と地域作り--クリスチャン、外国人妻とキムチ"vesta. 50(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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