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韓国における福祉国家化についての歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710139
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

株本 千鶴  椙山女学園大学, 人間関係学部, 講師 (50315735)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード韓国 / 福祉国家 / 歴史社会学 / 東アジア / 地域研究
研究概要

前年度収集・本年度補足収集した文献を整理し、韓国における社会福祉政策の主要な特徴と政策形成にかかわる主体について分析した。
まず主要な特徴としては、韓国の研究者がひんぱんに用いる「後進性」ということばに注目し、韓国の社会福祉の「後進性」の根拠と、その改善を推進する主体としての研究者の行為と特徴について分析した(「韓国の社会福祉と社会福祉研究」)。また、大幅な福祉改革が行われた金大中政権の動向に焦点を当て、当時の国政理念の一つである「生産的福祉」の内容と実態の検討を行った。生産的福祉による社会福祉・社会保障制度改革については、具体的な制度の変容を一次・二次資料等から把握し、それについての評価、批判を提示する論著を考察した(「各国社会福祉の現状:大韓民国」、「韓国の福祉国家形成戦略」)。この考察において改革主体としての国家、大統領、研究者の重要性を分析するとともに、市民団体、労働組合、民主労働党、知識人の行為の影響力の変化についても指摘した。具体的な成果は出せなかったが、収集した資料や現地調査からは、金大中政権後の盧武鉉政権では、大統領選のころから市民団体の政策におよぼす影響力が高まっていること、社会福祉現場での市民運動が広がっていることなど、マクロとミクロの段階で変動がおこりつつあることがわかった。医療保障政策の一部としての終末期医療についても継続した研究を行い、がんに対する国家の医療保障政策や、ホスピス・緩和ケア、老人保健医療の歴史と動向を、行政と民間の両側面から考察し、日本との比較分析を行った(「終末期医療の現在」)。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 株本千鶴: "韓国の福祉国家形成戦略-「生産的福祉」理念と改革主体-"東アジアの福祉システム構築. 25-40 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "福祉・医療現場でのフィールドワーク"韓国朝鮮の文化と社会. 2. 7-28 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "韓国における社会福祉と社会福祉研究-「後進性」の改革と研究者の貢献-"東アジア地域研究. 10. 51-62 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "終末期医療の現在-日本と韓国のばあい"季刊家計経済研究. 62(発表予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "「各国社会福祉の現状:大韓民国」『世界の社会福祉年鑑2003』"旬報社. 594(325-354) (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "韓国の福祉国家形成戦略-金大中政権における「生産的福祉」と改革主体"東アジア諸国の福祉システム(東大社研リサーチシリーズ). (発表予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "各国社会福祉の現状:大韓民国世界の社会福祉年鑑2002"旬報社. 598(343-373) (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 株本千鶴: "諸外国の社会保障の現状と動向:大韓民国社会保障年鑑2002年版"東洋経済新報社. 368(313-320) (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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