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在日日系ブラジル人子弟のエスニック・アイデンティティの形成過程

研究課題

研究課題/領域番号 14710163
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関鹿児島国際大学

研究代表者

イシカワ エウニセ アケミ  鹿児島国際大学, 国際文化学部, 助教授 (60331170)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード日系ブラジル人子弟 / 日系人 / 教育 / 出稼ぎ / 日系日ブラジル人 子弟 / ブラジル人学校 / アイデンティティの形成 / 日系ブラジル人 / 国際移動 / 外国人子弟の教育 / 移民政策
研究概要

本研究では、3年を通して、日本とブラジルにおいて、日系ブラジル人を対象に調査を実施し、そのデータをもとに在日日系ブラジル人子弟がおかれている状態,そして彼らエスニック・アイデンティティの形成過程を考察.・分析を試みてきた。ここで、日系人子弟のエスニック・アイデンティティの形成には、両国における家庭環境と教育が最も影響をしていることに注目した。
多くの親たちは日本で不安定な仕事に就いており、日本での滞在計画がはっきりしていないことにより、子供の教育方針も無計画になる傾向がある。結果的に、子供の教育への配慮が疎かになり、場合によっては無関心になっているとも言える。しかし、ここで注目しなければならないのは、親たちが置かれている出稼ぎ型の不安定な労働・生活形態の実態である。実際、統計などからも、ブラジル人の長期滞在・永住傾向が確認できる(27万人、2004年現在)。
ブラジルと日本の両政府は、日本におけるブラジル人を短期滞在者であり、いずれは帰国するであろうと想定する傾向があるが、これは実態から乖離した認識であり、その中でも、自分の意志で来日したわけではない子どもの教育機会が犠牲になっている恐れがあることから、日本の学校とともに日本におけるブラジル人学校の充実を図ることが急務となっているといえる。ブラジル人学校の本来の目的は、ブラジルへの帰国を予定している子どもの教育にあるが、日本の学校とともに、今後、日本の労働市場で通用する人材を育成する教育方針を採用していくことが要請されよう。
このような状況の中、日本で生まれ育っている日系ブラジル人子弟が増加しているが、彼らは「日本人」として自己認識出来ず、とはいえ、「ブラジル人」とも認識できないケースが多く見られた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (5件)

  • [雑誌論文] ブラジルと日本における<日系人>の文化的変容-「日本人」・「日系人」・「ブラジル人」・「ガイジン」の違い-2004

    • 著者名/発表者名
      イシカワ エウニセ アケミ
    • 雑誌名

      『国際文化学部論集』鹿児島国際大学 5巻・1号

      ページ: 35-52

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] The Ethic Identity of Brazilian and Hawaiian Japanese Descendants2004

    • 著者名/発表者名
      Eunice Akemi Ishikawa
    • 雑誌名

      『国際文化学部論集』鹿児島国際大学 第5巻第2・3号

      ページ: 47-56

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] イシカワ エウニセ アケミ: "ブラジル人の日本滞在長期化にともなう諸問題"ラテンアメリカ・カリブ研究. 第10号. 11-20 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] イシカワ エウニセ アケミ: "在日ブラジル人女性の経済活動、婚姻、<個>の実現"科研費(平成13〜15年度)報告書 研究代表者:伊藤るり 『現代日本社会における国際移動とジェンダー関係の再編に関する研究』. (出版:4月上旬予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] イシカワ エウニセ アケミ: "出稼ぎ型家族のライフスタイルと子どもの教育-日本におけるブラジル人学校-"科研費(平成13〜15年度)報告書 研究代表者:宮島喬 『外国人児童生徒の不就学問題の社会学的研究』. (出版:4月上旬予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 小井土彰宏(編)駒井洋(監)イシカワ エウニセ アケミ(共著): "移民政策の国際比較-講座 グローバル化する日本と移民問題 第一期3巻"明石書店. 450 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] イシカワ エウニセ アケミ: "Migration movement from Brazil to Japan-The Social Adaptation of Japanese-Brazilian in Japan"地域総合研究(鹿児島国際大学附属地域総合研究所). 第30巻第2号. 1-9 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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