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聾重複障害児の「個別の指導計画」作成をめぐるディスコース研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710172
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関群馬大学

研究代表者

金澤 貴之  群馬大学, 教育学部, 助教授 (50323324)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード聾重複障害児 / 個別の指導計画 / 手話 / 聾学校 / コミュニケーション / コミュニケーションモード / 養護学校
研究概要

本研究は,聾重複障害児の「個別の指導計画」作成をめぐる教員間のディスコースがどのように構成されているのかを分析することにより,重複障害児の「個別の指導計画」作成をめぐる課題について明らかにすることを目的とする。本研究の研究機関は3年間であり,本年度はその最終年度にあたる。
これまでの2年間は文献調査をもとに,聾重複障害児への対応に関して全国的に特徴的な聾学校,養護学校を抽出し,主としてインタビューによる調査を実施してきた。その結果として,聾重複障害児の個別の指導計画作成の仕方について,類型化することができるということ,そしてそれは聾重複クラスと単一障害クラスのそれぞれで用いられているコミュニケーション手段との関わりがあることが示唆された。
そこで本年度は,これまでインタビューの結果をもとに検討してきた聾学校における重複障害児への対応に関する仮説的な構造について,さらにインタビューを行いつつ,実証的に明らかにすべく,全国の聾学校の小・中学部で重複障害児クラスを担当している教員を対象に,アンケートを実施した。あわせて,各聾学校の重複障害児の個別の指導計画に使用されている書式を送付頂いた。
「合わせた指導」を中心に教育課程を編成するなど,単一障害クラスと教育課程が異なる場合,個別の指導計画の書式自体も変更が求められる。その際に,同じ聾学校よりも,近隣の養護学校の書式を参考にするケースが見られる一方で,単一障害児と重複障害児のコミュニケーション手段が共通している場合には,教育課程上の相違はあっても,同じ学部の教員同士で相談しあえる関係が築かれているケースも見られた。このように,用いられるコミュニケーション手段の違いが,手段の違いだけにとどまらず,個別の指導計画作成における重複障害担当教員の負担感や孤立感にも影響を与えていることが示された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 聾学校における聾重複障害児の「個別の指導計画」作成に関する一考察-コミュニケーションモードの選択との関連から-2004

    • 著者名/発表者名
      金澤 貴之
    • 雑誌名

      日本特別ニーズ教育学会 第10回記念研究大会

      ページ: 39-40

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 金澤貴之: "聾重複障害児への個別の指導計画作成に関する類型に関する一考察"特別支援の実践研究. 2号(未定)(4月発行予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 金澤貴之: "聾重複児の教育的対応をめぐる構造的把握に向けて"特別支援の実践研究. 創刊号(未定)(5月発行予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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