研究課題/領域番号 |
14710203
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 明治学院大学 (2003) 福岡工業大学 (2002) |
研究代表者 |
石井 久雄 明治学院大学, 文学部, 専任講師 (30330947)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 青少年 / 若者 / 携帯電話 / モバイル機器 / メディア / 人間関係 / 友人関係 / コミュニケーション |
研究概要 |
本研究の目的は、モバイル機器で結ばれた青少年の人間関係の特質を明らかにし、モバイル機器利用に関する意識を明らかにすることである。本年度の研究実績は、まず第1に、6月に筑波大学で行われた日本子ども社会学会第10回大会で「携帯電話で結ばれた青少年の人間関係の特質-<フルタイム・インティメート・コミュニティ>概念をめぐって-」というタイトルで発表した。そこでは、携帯電話で結ばれた青少年は、関係性の内容面が弱化しつつあり、反対に形式面が強化されつつある実態を報告した。第2に、『高校生活指導』(青木書店)の2003年秋号(9月)に、「高校生のメール文化」(pp.72-77.)というタイトルで原稿を執筆した。これは、7月に都内私立高校に通う高校2年生に携帯電話の利用の仕方についてインタビュー調査を行ったものをまとめたもので、クラスメイト、部活のチームメイト、地元の友だちなど、限られた人間関係のなかで、他愛のないメールを頻繁にやりとりしながら、人間関係を構築し、維持している様子を指摘した。第3に、酒井朗他編著『メディアのある日常』(学事出版、2004年5月上旬刊行予定)の第5章に「大学生のケータイ事情」(pp.53-67.)という題目で論文を執筆した。この論文は、10月に都内私立大学に通う大学生4年生を対象にインタビュー調査を行ったものをまとめたもので、若者たちが携帯電話を表出的に利用しているだけではなく、道具的にも利用させられている側面が強くなってきている実態を明らかにした。また、彼らの生活世界に携帯電話が深く入り込んでいる状況から、彼らにとっては携帯電話がない日常はもはや想像もつかないが、その一方で携帯電話があることによって、様々な問題が噴出しつつあり、その中で携帯電話をどのように所有し、利用するのかといった問題を彼らが見つめ直しつつある状況を指摘した。第4に、2003年12月から2004年2月にかけて、大学生に対して質問紙調査を行い、携帯電話の所有率、利用状況等について回答してもらった。こちらに関しては、現在鋭意分析中である。
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