研究課題/領域番号 |
14710208
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山陽学園短期大学 |
研究代表者 |
諏訪 英広 山陽学園短期大学, 幼児教育学科, 専任講師 (80300440)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 教員評価 / ソーシャルサポート / 同僚性 / 道具的サポート / 教務主任 / バーンアウト / ネガティブサポート / 校長 / 指導力不足教員 / 排除化 / 処遇システム / 研修システム / 差別化 |
研究概要 |
本年度は、印刷された論文等はないものの学会発表1本と継続的フィールドワークを行った。 (1)中国地方5県の小中学校教員を対象に実施(2002〜2003年)した質問紙調査のデータをもとに、教員評価施策に対する教員の意識に関する発表を行った(日本学校教育学会、目白大学、8月)。 分析の結果、全体的に、教員評価施策を否定的に評価し、さらに、教員組織に対するネガティブな影響を危惧する意識が強いことが明らかになった。また学校段階間の比較においては、相対的な比較として、先行研究の成果ほどには、小学校教員の否定的評価の比率が高くないこと、さらには、中学校教員が最も肯定的な評価をしていることが明らかになった。 (2)継続的フィールドワークを行った。 広島県のA小学校において、指導力に課題を有する教員(※正式な認定はされてはいないので、指導力不足教員とは呼称しない。A教員とする。)に対する校長、教頭、教務主任、同学年教員のソーシャルサポートの実際に関するフィールドワークを継続的に行った。以下、その一端を示す。 A先生は、30年近い教職経験年数を有するベテラン教員であるが、指導力(主として授業力)に課題を有する教員として、校長をはじめ同僚教員から認識されている。A先生に対する道具的サポートを主として担っているのは教務主任と他の同学年教員2名である。教務主任には、主としてA先生が所属する学年の少人数指導が分掌として割り当てられていることもあり、ほぼ毎日のように、A先生の授業に立ち会い、TT的な関わりを通して支援している。また、他の同学年教員は、新単元に入る際の学年内の打ち合わせ会等において、授業計画の詳細な確認を行い、A先生に対する支援を行っている。
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