研究課題/領域番号 |
14710218
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田辺 明生 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (30262215)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヒンドゥー教 / アーシュラム / 修行 / グル / インド / 救済 |
研究概要 |
本年度は、去年度と引き続き、本研究の中核となる、個人のライフヒストリーについてのインタビューを主に行った。中心となるのは、人はいかなる社会環境の中でどのような悩みをもち、いかなる救済をグルあるいはアーシュラムに求め、そこから何が得られたのかということである。信仰と修行を通じて、人はいかに自己と世界に対する認識を変えていくのか、また自己・世界の認識が変わることによって、社会内での共同性や関係性に対する認識と実践はいかにかわっていくのかということについて、参与観察も含めた内側からの視点を持って調査をしたい。調査旅行は夏休みに行った。 具体的には、次の課題の研究を進めた。a)悩みについて b)解決方法の提示 c)教えの内容とその現代社会における意味 d)心身技法としての信仰と修行 根本的な教えの内容は、古代・中世の文献と変わることないが、使われている語彙や説明方法(特に具体例)が現代の日常生活からとられている。また「近代」(アードゥニカ)が暗黒の時代であるという歴史認識を基礎にして、現代社会における信仰や宗教の実践のあるべき姿が説かれている点が注目される。フィールドワークで得られた資料をもとに、これから分析と発表を進めていきたい。 なお滞日中は、参与観察で得られたフィールドノートの記録、録音テープにおける聖者や修行者の語りの言説、アーシュラムのもとに集まる信者や修行者へのインタビューの記録等の資料の分析を行った。
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