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ラオス都市部における上座部仏教僧コミュニティの社会人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710226
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

平井 京之介  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (80290922)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードラオス / 上座部仏教 / 民族誌 / 文化人類学 / 僧 / コミュニティ / 実践
研究概要

昨年度、研究者はラオス国ビエンチャン郊外にある僧院において自ら出家し、僧コミュニティ内部の相互行為に関する参与観察をおこなったが、本年度も同じ僧院において2ヶ月にわたる現地調査を実施し、主として以下の4つの成果を得た。1)昨年度の調査において主情報提供者になった僧のその後に関する追跡調査をおこなうとともに、僧になった理由を探るために彼らのライフヒストリーを収集した。(これは研究者自身が僧であったときには実施が困難であった)2)僧生活の基礎となる僧の身体技法、たとえば托鉢や食事の取り方、袈裟の着用法、歩き方などについてさらに分析を進めるため、これらについてビデオ撮影(80分テープ10本分)を行った。3)僧院に頻繁にやってくる村人にインタビューをおこない、僧コミュニティと、それを支える地域社会との相互関係について調査を行った。僧院の活動を支える上で中心となる村人は、そのほとんどがかつてこの僧院、あるいは別の僧院で出家生活を経験した者であることが明らかとなった。4)ラオス仏教に関する文献は数少ないが、75年の革命以前に発行された古い文献も含めて、可能な範囲で現地の文献を収集することができた。とりわけ現在はすべて消失してしまっていると思われていた戒律についてのラオス語文献と、ヴィパサナー瞑想法についてのラオス語文献が収集できたことは大きな成果であった。
なお、当初は、昨年と同時期(7・8月)に調査を実施する予定であったが、当該地域においてSARSの流行があったため、延期せざるをえず、現地調査を実施したのは1・2月であった。今後は現地調査の結果と収集したビデオ及び文献の分析を進めることによって、僧コミュニティにみられる知識の伝達、改編、配分の過程について考察を進め、成果として発表していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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