研究課題/領域番号 |
14710245
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | (財)大阪市文化財協会 |
研究代表者 |
飯田 直樹 財団法人大阪市文化財協会, 学芸部, 学芸員 (10332404)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 相撲 / 角力 / 草相撲 / 力士 / 侠客 / 大阪 / 仲仕 / 市場 / 興行 / 部落問題 |
研究概要 |
この研究の目的は、主として近代において、大阪周辺の在地社会で相撲興行が開催される際に、どのような集団が関係し、それぞれの集団はどのような役割を果たし、それらの集団はお互いにどのような関係を取り結んでいるのか、ということを明らかにすることである。対象とする地域の範囲は、旧摂津、河内、和泉の三ヶ国とし、特にこれらの地域におけるプロの相撲渡世集団と素人の草相撲集団との関係に注目する。 最終年度の今年度は、大阪周辺で開催された相撲興行に関する資料のうち、大阪城天守閣や大阪府立中之島図書館等に所蔵されている相撲番付類、中之島図書館、関西大学図書館などに所蔵されている新聞・錦絵類、大阪相撲行司木村玉之助関係文書、力士山獅子戸兵衛関係文書などの文書類を調査した。 その結果、大阪相撲と大阪市中の市場社会との密接な関係、特に仲仕と呼ばれる労働者と大阪相撲との関係性、相撲社会における部屋の構成単位としての重要性、大阪天満宮(天神祭)と大阪相撲との密接な関係などを明らかにすることができた。また、江戸時代において、摂津・河内両国において大阪相撲が相撲興行権を独占していた時期があったことや、在地の草相撲集団の組織の実態についても、対象地域の一部において部分的に解明することができた。 以上の研究成果にもとついて、2004年9月18日に大阪市立大学で開催された、大阪市立大学大学院文学研究科COE/重点研究共催シンポジウム「近代大阪の都市文化」において、「大阪の都市社会と大阪相撲」と題する研究報告を行った。また、広く市民に研究成果を公開するため、研究代表者が主担となり、大阪歴史博物館において特集展示「大阪相撲の歴史」を2005年3月9日から4月4日まで開催した。また、関連行事として3月12日に同館において研究代表者が、なにわ歴博講座「大阪相撲の歴史」と題する講演を行った。
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