研究課題/領域番号 |
14710270
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
|
研究機関 | 名古屋大学 (2003-2004) 京都大学 (2002) |
研究代表者 |
梶原 義実 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 講師 (80335182)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 瓦 / 国分寺 / 律令制 / 工人 / 瓦当文 / 瓦陶兼業窯 / 造瓦組織 / 手工業生産 |
研究概要 |
本年度は、一昨年・昨年に引き続き、各地の国府・国分寺・国分尼寺およびその周辺地域における出土瓦資料のデータ収集を行い、最終的に畿内の一部をのぞくすべての国の国府・国分寺の瓦についての実測図や計測データ、拓本、写真などの収集を完了することができた。 そのうえでとくに本年度は、まずひとつのテーマとして、陸奥や出羽、および日本海沿岸地域の諸国分寺の瓦を中心に資料調査および分析・検討をおこない、中央(平城京)を介しない各国間での瓦工人の交流が多く存在していたことについて論じた (梶原2005「国分寺系瓦の広域展開-日本海沿岸地域を中心に-」『名古屋大学文学部研究論集』152)。 また、昨年度の報告において触れた中国地方における平城宮系瓦の分布が意味する事象および当該瓦の年代観などについて新知見を得ることができ、それを論文として発表をおこなった (梶原「山陽道・山陰道における平城宮系瓦の展開-6225・6663系を中心として-」『考古学研究』)。 さらに、平安期における国分寺瓦屋が存廃に関して、須恵器や灰釉陶器など陶器生産との協業体制をとるか否かという点が大きいと考え、関東・東北・東海地方におもに分布がみられる、瓦陶兼業体制をとる国々についての調査・分析検討をおこない、論文を執筆した。 (梶原2005「国分寺瓦屋と瓦陶兼業窯」『日本考古学』19) 本年度で本研究費は最終年度となるが、本研究費をもちいての各国のデータの蓄積はすでに終了しており、それをもとにして、今後各地の国分寺瓦屋についての新知見にもとづき、さらなる論文の刊行をおこなうこと、また本研究費をもちいたこのような諸成果を、ひとつにまとめた形での著作を執筆する予定である。
|