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中世悉曇学の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710290
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関東京大学 (2003-2004)
茨城大学 (2002)

研究代表者

肥爪 周二  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70255032)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード悉曇 / 信範 / 賢宝 / 韻鏡 / 日本韻学 / 文雄 / 行智 / 慈雲 / 韻学 / 盛典 / 承澄 / 術語 / 悉曇学 / 仍鳳
研究概要

(1)前年度・前々年度に引き続き、『影印注解悉曇学書選集』『大正新修大蔵経』に収録されている中世悉曇学書についての調査を行った。特に、『韻鏡』輸入期の漢字音研究の第一人者、明了房信範の悉曇学関係の著作『悉曇字紀抄』『悉曇秘伝記』『悉曇私鈔』、さらに、『韻鏡』のシステムを本格的に悉曇学に導入した賢宝『悉曇字紀創学抄』についてテキストの精読を行い、伝統的な悉曇学の用語と、新来の韻鏡学の用語とが、どのように齟齬し、その齟齬がどのように解消され、また解消されないまま放置されていたかを、整理した。その結果、日本で最初に『韻鏡』の解読に成功したとする伝説を持つ信範の著作が、むしろ前代の悉曇学の伝統を色濃く継承し、『韻鏡』の音分析システムについての知見が悉曇学を進展させたと見なせる箇所が、思いの外乏しいことが明らかになった。
(2)国立国会図書館・都立中央図書館・東京大学附属中央図書館・東京大学文学部国語研究室・東京大学史料編纂所・筑波大学附属図書館・富山市立図書館等において、中世悉曇学書および関連書籍の閲覧・書写を行った。今年度、(1)で参照できるもの以外の中世悉曇学書を、新たに発見することはできなかったが、中世に書写あるいは加点された、悉曇章資料・陀羅尼資料・儀軌資料を数点調査することができ、中世悉曇学の理論が、どのように実践の場に反映されていたかについての一端を明らかにすることができた。
(3)慈雲・文雄・行智など、近世韻学の著作についても調査を継続した。当初の計画では、研究の焦点は中世からの継続面にあったのであるが、今年度の調査では、江戸期における漢字音研究の発展が、いかように悉曇学に反映されたかという、近世における悉曇学の新展開を明らかにすることに、力を注ぐことになった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 結合標示と内部構造標示2004

    • 著者名/発表者名
      肥爪 周二
    • 雑誌名

      音声研究 8巻2号

      ページ: 5-13

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 肥爪 周二: "拗音仮名「茶(荼)」をめぐって"茨城大学人文学部紀要人文学科論集. 39(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 肥爪 周二: "清濁分化と促音・撥音"国語学. 54-2. 1-14 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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