研究課題/領域番号 |
14710330
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
谷本 千雅子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (90273200)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヘミングウェイ / クィア理論 / ジェンダー / セクシュアリティ / ゲイ・レズビアン / クイア / 同性愛 |
研究概要 |
本研究は、ヘミングウェイのマニュスクリプト研究であるため、マニュスクリプトを入手することが本研究にとって不可欠かつ前提条件であった。それゆえ、米国ボストンにあるケネディ図書館において、ヘミングウェイの未発表原稿を閲覧し、ラップトップコンピュータに入力する作業を行った。今回入力したものは、主に、The Garden of EdenとThe Sea Changeの原稿である。 入力した原稿をもとに、本研究では作品解釈を行った。解釈のために必要な二次資料は、主に、カリフォルニア大学バークレー校付属図書館で入手した。研究書の複写に加え、端末を使って、The Garden of Eden発表時の新聞に掲載された書評をプリントアウトすることができた。また、古文書を扱うカリフォルニア大学のバンクロフト図書館では、Mr.and Mrs.Elliotの読解に重要と思われる資料を閲覧することができた。 The Garden of Edenは、原稿において特に、「アフリカ」が主題であると思われたので、ケニアに赴き、アフリカの部族の風習や野生動物の生態などを、ナイロビ大学、国立博物館、国立公文書館で調査した。ここでの調査は、The Garden of Edenの研究にとどまらず、アフリカを題材にしたヘミングウェイのその他の作品、Green Hills of Africa、True at the First Light、The Snows of Kilimanjaro、The Short Happy Life of Francis Macomberなどの読解に役立てる予定である。True at the First Lightの未発表原稿は、ケネディ図書館で閲覧したが、まだ入力は行っていない。それを今後の課題としたい。 以上の研究の成果を、論文Subversion of the In/Out Model in Hemingway Textにまとめて、国際電子ジャーナルに投稿した。現在、出版に向けて、編集者との間で、加筆修正中である。 マニュスクリプト研究と同時にすすめていたジェンダー研究の成果は、『ジェンダーを科学する』、『クィア批評』にそれぞれ発表した。
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