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第2次大戦の英国において英文学者がコミュニティ形成に果たした諸機能の分析

研究課題

研究課題/領域番号 14710334
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 雄三  大阪大学, 言語文化部, 助教授 (10273715)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードメディア / 日本の英文学研究 / 英国カルチュラル・スタディーズ / 知識人 / 代弁=表象 / コミュニティ / 文学とコミュニティ / カルチュラル・スタディーズ
研究概要

本研究の目的とは、日英米の英文学者たちが第2次世界大戦に人文学の学のあり方が問われるなかで、それぞれどのような文化共同体を形成することを目指したかを歴史的に分析することにあった。研究年度のうち平成14年度から15年度にかけては、主に戦後から1960年代を中心に調査を行った。最終年度にあたる平成16年度は、英文学者などによる難病(特にプロテウス症候群)の代弁=表象という問題に焦点を絞って、1960年代から1990年までの資料請査、テキスト分析を試みた。その研究の成果が、英宝社刊行図書『病いと身体の英米文学』の1章となって発表されている。以下にその梗概を示したい。
通称「エレファント・マン」として知られるジュゼフ・メリックは1960年代から1990年代まで、医師、文学者、伝記作家、童話作家、人権運動家、劇作家、映画監賢、劇評家、ミュージシャンなど多くの語る位置にある人々に、代弁=表象の機会を与えてきた。本論のねらいは、メリックを代弁=表象した記述は単なる文献ではなく関係であることを、いくつかの例を挙げながら提案することにあった。一般化して言うと、代弁=表象の方法、主題、媒体の問題は、時間とともに変化していく社会、制度、文化と呼応しながら変化していく代弁者と被代弁者との関係の問題であることを明らかにしようとした。具体的には、1960年代からのメリックの記述や映像を文学者たちによる代弁=表象として読み直している。そうすることで、メリックの障害と見なされてきた神経線維腫症やプロテウス症候群とともに生きる人々と健常者といわれる人々との関係性のいくつかのパターンが捉えられた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 図書 (1件) 文献書誌 (3件)

  • [図書] 病いと身体の英米文学2004

    • 著者名/発表者名
      玉井〓, 仙葉豊, 山田雄三ほか13名
    • 総ページ数
      345
    • 出版者
      英宝社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 山田 雄三 ほか: "阪大英文学叢書1 病いと身体の英文学"英宝社(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山田 雄三: "英文学研究とマスメディア-Scrutinyの時代からNew Left登場まで"Osaka Literary Review. 41. 75-88 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 山田 雄三: "F.R.LeavisとE.P.Thompson"言語文化研究. 29. 397-415 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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