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十八世紀英国における芸術教育の制度化と、その反動としての天才論の誕生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710337
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関神戸大学

研究代表者

佐藤 光  神戸大, 文学部, 助教授 (80296011)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードブレイク / レノルズ / 天才 / 芸術教育 / 英国
研究概要

本年度の研究概要
(1)Sir Joshua Reynoldsに関する美学研究の動向を調査し、Reynoldsの絵画論と芸術論についての現時点での定説を確認した。
(2)William Blakeの芸術観についての先行研究を調査した。
(3)ReynoldsとBlakeとの関わりを扱つた先行研究を、美学と英文学の両分野から抽出し、その変遷を確認した。
(4)The DiscoursesにおいてReynoldsが話題とし、かつ、Blakeが書き込みにおいて言及している芸術家の名前と作品を一覧表の形に整理し、当該作品を現在収蔵している美術館を突き止め、必要な資料(当該作品の精密な複製、解説書、カタログ、写真原版等)の収集を行った。収集した資料をもとに、ReynoldsとBlakeが、どの芸術作品をどのような理由でどのように評価したかを確認した。
(5)上記の作業における正確さを期すために、The Royal Academyが収蔵する資料を調査した。その結果、当時の画学生が利用できた絵画資料は、その多くが、精巧なモノクロの銅版画による複製であることを確認した。
(6)以上の調査結果をもとに、「"It is not in Terms that Reynolds & I disagree" : William BlakeとSir Joshua Reynolds」と題する学術論文を作成し、『神戸大学文学部紀要』第30号に発表した。本論文では、Reynoldsの芸術観の特色が、合理的世界観と形式的秩序を重視する啓蒙主義的な側面にあること、Reynoldsの芸術教育論をBlakeは、教育という名のもとに行なわれた個性の抑圧であり、個性の源である神の否定であるとみなしたこと、神を拠りどころとする天才論はそれゆえに近代合理主義と対立すること、を指摘した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤 光: ""It is not in Terms that Reynolds & I disagree" : William Blake とSir Joshua Reynolds"神戸大学文学部紀要. 30. 1-31 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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