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日英語の数量詞と関係節の相関に基づく両者の統語的・意味的機能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710349
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関広島女学院大学

研究代表者

田中 秀毅  広島女学院大学, 文学部, 講師 (50341186)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード関係詞節 / 数量詞 / 部分構造 / 類別詞
研究概要

本年度は英語における関係詞節と先行詞の定性の問題について考察した。A tulip that is yellowのような不定名詞の先行詞をとる関係詞節(以下「不定関係詞節」)では、関係詞節の限定機能よって先行詞の指し示す個体(チューリップ)の集合が一つにしぼられる。これに対して、The tulip that is yellowのような定名詞の先行詞をとる関係詞節(以下「定関係詞節」)では、先行詞はもともと唯一的なチューリップを指していて、関係詞節の限定機能が及ぶ余地がない。
河野(2004)は独自に収集した実例にもとづいて、部分構造を含む関係詞節は不定関係詞節になると主張している。たとえば、^*The trucks each of which blocked the highway belonged to the independent truckers. (Fetta (1974))の非文法性は定名詞の先行詞the truckに帰されることになる。さらに、河野は部分構造を含む関係詞節のこのような特性は部分構造ではall of {^*books / the books}のようにof名詞が常に定名詞になるという、「部分構造制約」とは相いれない、"不可解な"特性であると結論づけている。
筆者の行ったインフォーマント調査によれば、必ずしも部分構造を含む関係詞節が不定関係詞節に限られるわけではない。また、部分構造制約と先行詞の定性の問題は、実は直接関係しないという結論に達した。たとえば、a group of students all of whom have failed the testでは、先行詞は<グループ>のレベルを、関係代名詞は<メンバー>のレベルを指示しており、グループが不定名詞であっても、その構成員であるメンバーは定とみなせるので部分構造制約は満たされていると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 関係詞節と先行詞の定性について2005

    • 著者名/発表者名
      田中秀毅
    • 雑誌名

      英語英米文学研究 13(印刷中)

    • NAID

      120005396644

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 田中 秀毅(単著): "日本語における「遊離数量詞の副詞化」について"英語英米文学研究. 12号(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田中 英毅(共著): "英語世界のナビゲーション"小原 宗純(青踏社). 257 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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