研究課題/領域番号 |
14710356
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
明星 聖子 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (90312909)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | コンピュータ / テクスト / メディア / 文献学 / 文学 / 出版 / 本文 / テキスト / 図書館 / 書物 / アーカイブ / 編集 / 画像 |
研究概要 |
昨年度までは、コンピュータ画面上で提示される文学テクストはどうあるべきかを探りながら、世界各地の文献学的編集の現状を見直し、そこから具体的な問題点を洗い出していく作業をおこなっていた。そうして明らかになってきたのが、次の3点からの考察の必要性である。すなわち、1)メディア、2)アーカイビング、3)出版ビジネスである。コンピュータが紙の本に代わる新しいメディアだという点は、当初から視野に入っていたが、コンピュータがまた、きわめてすぐれたアーカイビング機能と出版流通の機能を有することの重要性の認識は、今回の研究を通して行き着いたものだった。 今年度は、これら3点をめぐる検討を進めながら、できるかぎり具体的な成果にまとめていくことに努めた。その結果、1)については、日本出版学会で、携帯電話という新しい読書ツールを例として電子メディアならではの新しい「文学テクスト」の可能性を示唆する論文を発表した。また、2)については、情報処理学会の人文科学とコンピュータ研究会で、コンピュータを活用した文献学の今後のあり方に関する提言をおこなった。そして、3)については、情報システム論・経営情報学を専門とする内木哲也氏とともに、情報処理学会情報システム研究会と経営情報学会で、ビジネスとして成立しうる新しい文学テクストの出版流通をめぐる共同研究の成果を発表した。 さらに、こうした3点からの検討は、従来より続けてきた新しい時代の文献学の理論構築における、とくに「本文」概念に関する思考に大きな飛躍をもたらした。そこで、それを宮沢賢治の全集をめぐる論文にまとめ、日本出版学会誌に投稿した(査読を通過し、現在印刷中)。また、中国・武漢でおこなわれた第11回国際出版研究フォーラムでも、この「本文」概念をめぐる本質的議論についての発表をおこなった(論文集は、現在印刷中)。
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