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心的辞書の分布特性が音声知覚にもたらす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 14710375
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関早稲田大学 (2004)
山口大学 (2002-2003)

研究代表者

北原 真冬  早稲田大学, 法学学術院, 助教授 (00343301)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード機能負担量 / 韻律 / 音素対立 / ネイバーフッド / ノイズ / 心的辞書 / 抑揚模倣発話
研究概要

第3年度は、第2年度に行った予備実験の結果を引き続き精査することから、当初の研究計画の見直しにつながる示唆を得た。すなわち、心的辞書における語彙アクセスの実態を調べるための実験として、アクセント研究(Kitahara,2001)で用いた同定課題(identification task)のみでは限界があることが明らかになった。同定課題では、視覚的に提示した候補の中で、どれが聴覚的に提示した刺激に一致するかを同定させる。アクセントの微妙な違いは一般の被験者にとって注意して聞かなければわからない差異であることが多いため、この課題でも適当な難易度が得られた。一方分節音レベルの差異は簡単に識別できてしまうため、刺激にノイズをかけて予備実験をいくつか行った。しかし、広帯域ノイズをかけることが知覚に与える影響は分節音の種類によって様々であり、分節音の全ての対立を網羅しようとすると統一的な扱いが難しい。たとえば摩擦音や破裂音はノイズの中では極めて識別が難しくなるが、鼻音や流音はそれほど影響を受けない。したがって、/kama/「鎌」、/kata/「肩」、/kasa/「傘」の最小対立単語群の中で、/kama/-/kata/や/kama/-/kasa/の対立は/kata/-/kasa/の対立に比較して弁別しやすいことになる。難易度の統制のためのノイズの付加が弁別構造に不均等な効果をもたらしてしまっては、本来調べるべき要因の効果が明確にならない。そこで、次回の研究において反応時間を主たる独立変数とする新たな実験を計画中である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 図書 (2件) 文献書誌 (6件)

  • [図書] 最新の音韻理論ハンドブック 第13章(西原哲雄, 那須川訓也(編))2005

    • 著者名/発表者名
      北原真冬
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      英宝社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 文法と音声(音声文法研究会(編))4,.145-1602004

    • 著者名/発表者名
      深澤はるか, 北原真冬
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      くろしお出版
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 北原真冬: "日本語音韻論における機能負担量と韻律の関係"音韻研究. 6. 69-78 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Haruka Fukazawa, Mafuyu Kitahara: "No opacity in OT"Takeru Honina, Masao Okazaki, Toshiyuki Tabata and Shin-ichi Tanaka (eds.) A New Century of Phonology and Phonological Theory. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 深澤はるか, 北原真冬: "日本語の語彙層と単語らしさの関係について"文法と音声 4(音声文法研究会(編))東京(くろしお出版). (印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 北原 真冬: "日本語音韻論における機能負担量と韻律の関係"音韻研究. 6(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 北原 真冬: "実験音韻論における貢献:特にデータベースとコーパスの利用について"Conference Handbook of the 20th National Conference of the English Linguistic Society of Japan. 172-176 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 北原 真冬: "認知科学とピッチアクセントの研究"音声研究. 6. 35-41 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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