• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中国江蘇省農村地域における村民自地化と基層政権の変容

研究課題

研究課題/領域番号 14720075
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関島根県立大学

研究代表者

江口 伸吾  島根県立大学, 総合政策学部, 助手 (20326408)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード村民自治 / 農村統治 / 江蘇省 / コーポラティズム / 海選選挙 / 村民委員会 / 村務・財務公開 / 社区 / 基層政権 / 地域権力構造 / 農村 / 小城鎮
研究概要

平成16年度の研究目的は、3年間の研究活動を踏まえて、研究成果の発表を行うことにある。
(1)江蘇省農村地域の村民自治化と基層政権との関係についての考察
改革・開放期の江蘇省農村地域の村民自治化の過程を跡付けながら、村民自治が民主化の文脈というよりはむしろ、基層政権による農村統治の再編過程に位置づけられることを考察した。とくに、政治学のコーポラティズム論を援用しながら、農民負担問題、村務・財務公開、村民委員会委員の「海選選挙」に着目して、村民の同意の上に成立する統治システムの再構築の過程の一端を明らかにした。
⇒『北東アジア研究』第9号に掲載。
(2)江蘇省農村地域の政治社会構造についての考察
改革・開放期の江蘇省農村地域の社区の再編過程において、農村地域に伝統的な非制度的社会構造が果たしている政治社会的機能を考察した。とくに、江蘇省農村地域の実証研究から抽出された費孝通の「階序格局」「差序格局」を紹介しながら、社区と郷鎮企業との関係性から新たな中国的な公共性が生じている側面を明らかにした。
⇒宇野重昭・鹿錫俊『社会システムの変化と現代中国の課題(仮)』に掲載。
(3)中国の政治社会構造の国際比較についての考察
改革・開放期以降の村民自治をはじめとする各種の自治組織の興隆を契機として、アソシエーションを基軸として中国の政治社会構造が変化しつつあることを考察している。とりわけ、ポール・ハーストの「アソシエイティヴ・デモクラシー」という概念を比較の視座としながら、「国家の多元化」と「市民社会の公共化」が中国の政治社会構造においても独自に形成されつつある側面を明らかにした。
⇒宇野重昭編『北東アジア学創成に向けてII』に掲載。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (8件)

  • [雑誌論文] 中国江蘇省における村民自治制度の導入と農村統治-「ローカルな国家コーポラティズム」の視点から2005

    • 著者名/発表者名
      江口 伸吾
    • 雑誌名

      北東アジア研究(島根県立大学北東アジア地域研究センター) 第9号(未定)

    • NAID

      110006454485

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] アソシエーションからみた北東アジア地域の政治社会構造-中国を事例として2005

    • 著者名/発表者名
      江口 伸吾
    • 雑誌名

      北東アジア学創成に向けてII(宇野重昭編)(島根県立大学北東アジア学創成プロジェクト)

      ページ: 45-60

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 江蘇省農村地域における社区の再編と非制度的な社会構造の役割2005

    • 著者名/発表者名
      江口 伸吾
    • 雑誌名

      社会システムの変化と現代中国の課題(宇野重昭・鹿錫俊編)(国際書院) (仮)(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "北東アジア地域における重層的統治構造の形成-「補完性の原則」の視点から-"北東アジア学創成に向けて(宇野重昭編・島根県立大学北東アジア学創成プロジェクト). 2003年12月1日. 85-98 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "中国農村地域における村民自治-江蘇省を事例として-"島根県立大学第28回アカデミック・サロン. 2004年1月28日. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "中国江蘇省蘇南地域における農村基層政権の変容-改革・開放期の社会変動に対応して-"成蹊大学博士(政治学)学位請求論文. 1-165 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "中国江蘇省農村地域における村民自治化と基層政権の変容(活動報告)"メディアセンター年報(島根県立大学メディアセンター). 4号. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "中国農村地域における地域権力構造の変容-小城鎮建設を基軸にして-"北東アジア研究. 4号. 135-153 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "報告要旨 中国江蘇省農村地域における村民自地の現段階"第42回アジア政経学会西日本部会大会・中国部会I. 2002年6月29日. (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "島根県立大学NEARセンターリポート/農村地域からみた現代中国"山陰中央新報. 2002年12月5日. (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 江口伸吾: "科学研究プロジェクト「中国江蘇省農村地域における村民自治化と基層政権の変容」活動報告(2002年)"メディアセンター年報(島根県立大学メディアセンター). 3号. (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi