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ブッシュ・クリントン両政権期における米国政府の台湾政策-「民主化」と「安保」

研究課題

研究課題/領域番号 14720082
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関明治大学

研究代表者

伊藤 剛  明治大学, 政治経済学部, 助教授 (10308059)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード米中関係 / 日米中関係 / 中台関係 / 戦略的あいまい性 / 台湾関係法 / クリントン政権 / ブッシュ政権 / 李登輝・陳水扁 / 米台関係 / 中台関係(台湾問題) / 安全保障 / 民主化
研究概要

昨年度末に行われた台湾総統選挙を受けて、本年度は、90年代以降今日までにおける中台関係の全般的な動向と、冷戦後に焦点を当てた米中関係の概説に取り組んだ。
第一の中台関係の動向に関しては、6月初旬に行われ準日本台湾学会において「『民主化』と『安保』のバランス-クリントン・ブッシュ政権期の米中台関係-」という学会発表を行った。この論文は、台湾における李登輝政権の誕生から2004年総統選挙までの期間において、アメリカ政府が台湾海峡の安定のためにどのような政策を展開してきたかを概観するものである。とくに、90年代に入ってからの大陸中国の経済成長と、台湾の民進党政権にまる総統選出は、アメリカ政府が70年代に予期した「台湾関係法体制」では予測し得なかった事柄であり、その意味でも、中台関係の新段階への突入とそれへのアメリカにコミットメントを明らかにしようとした。
本学会発表は、元来は台湾学会誌に発表する予定であったが、期せずして明治大学政治経済学部のアメリカ研究班が編集する著書『アメリカの光と闇』(御茶ノ水書房、2005年)の1章として加えられることなり、3月末に著書が完成した。
第二に上げた冷戦後の米中関係の概説であるが、本報告書執筆時点で、原稿提出を行った段階であり、印刷物として発表されるには、今ひとつの時間がかかりそうである。しかし、「『1972年体制』の綻び-東アジアの国際秩序と米中関係」と題する本論文は、先に挙げた「台湾関係法体制」が今日においてその解釈と意義の変更を余儀なくされている旨を書いたものである。中国の経済成長に伴って起こった予想以上の中台経済の相互依存、それに伴って中国自身がタカ派的態度による中台関係の解決を(放棄してはいないものの)声高に叫ばなくなったこと、そして、9・11テロ以降米中間の戦略的協調が浸透していること等によって、中台関係に対する米国のコミットメントの変容を検証したのである。
また、この科研に直接ではないが、関連する研究成果として『比較外交政策-イラク戦争への対応外交』を明石書店より今年度出版した。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 図書 (3件) 文献書誌 (9件)

  • [図書] 「『民主化』と『安保』のバランス-クリントン・ブッシュ政権期の米中台関係-」『アメリカの光と闇』(小畑精和編)2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤 剛
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      御茶ノ水書房
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 「『1972年体制』の綻び-東アジアの国際秩序と米中関係」『アメリカ外交と21世紀の世界』(五十嵐武士編)2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤 剛
    • 総ページ数
      35
    • 出版者
      昭和堂
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 比較外交政策-イラク戦争への対応外交(櫻田大造, 伊藤剛編著)2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤 剛
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      明石書店
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "9・11後の米中台関係-中国『脅威論』と『活用論』の狭間で-"国際問題(日本国際問題研究所). 2004年2月号. 31-46 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "同盟の『拡大』と『多元化』-東アジアの潜在的脅威に対する理論的考察"国際政治(日本国際政治学会). 135号. 11-24 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Go Ito: "Japan's Alliance Behavior : A Historical Sketch"政経論叢(明治大学政治経済研究所). 72巻2・3号. 153-177 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "『中台問題』と日米関係-軍事的対応と非軍事的対応"平成14年度民主主義研究会『アジア太平洋安全保障の展開』. 33-42 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "冷戦終結以降における米中関係と米中台関係-アメリカ外交にとっての『民主化』と『安保』"平成14年度産業研究所委託研究『中国政治経済情勢の中長期展望と我が国の対応に関する調査研究』世界平和研究所. 65-81 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "冷戦後北東アジアの地域協力と日米関係"政経論叢. 71巻5・6号. 167-188 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Go Ito: "Redefining Japan's Security Roles : Japan's Response to the September 11 Terrorism"Journal of East Asian Studies. Vol.2,No.1. 285-305 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 剛: "同盟の認識と現実-デタント期の日米中トライアングル"有信堂. 256 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Go Ito: "Alliance in Anxiety : Detente and the Sino-American-Japanese Triangle"Routledge (New York and London). 180 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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