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対内直接投資による技術移転効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14730001
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関東北大学

研究代表者

春日 秀文  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (40310031)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード海外直接投資 / 経営資源 / 資本移動 / 設備投資 / インフラストラクチャー / 金融システム / 技術移転
研究概要

本研究は、海外直接投資が受入国の生産性向上に貢献しているかどうかを明らかにすることを目的としている。まず、国際的な所有権の移転として定義される直接投資がどのように受入国での設備投資に結びつくかという点を明確にするために、生産要素として企業の経営資源を生産関数に導入した理論モデルを構築した。60カ国以上のパネルデータを用いてそのモデルを推定し、計量経済学的に技術移転効果が存在するかどうかを検定している。本稿の特徴は、(多くの先行研究でみられる)直接投資と資本ストックの増加率の相関を直接投資の効果の指標として用いることについて、,明確な理論的基礎を与えたことである。
先行研究においては、人的資本の蓄積が不十分な途上国では直接投資が設備投資に十分な効果を与えないという経験的証拠が示ざれているが、本研究の理論モデルの結論はそれらの証拠と整合的なものとなっている。さらに、世界銀行の研究者によって開発されたガバナンス指標を用いて調査を行ったところ、人的資本の蓄積よりもむしろそれに影響を与える社会インフラや制度などの未整備こそが、直接投資の設備投資への効果を決定するという証拠が得られた。
また、上記の結論を確認するために別のデータを用いて調査を行ったところ、金融システムの種類の違いおよび発展の程度が貯蓄と設備投資の相関の度合いを決定しているという新たな結論が得られた。この点については、独立した論文にまとめており、既に国際的な経済学の学術雑誌であるEconomics Lettersへの掲載が決定している。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hidefumi Kasuga: "Saving-investment correlations in developing countries"Economics Letters. 発表予定.

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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