研究課題/領域番号 |
14730060
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 金沢大学 (2004) 釧路公立大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
正木 響 金沢大学, 経済学部, 助教授 (30315527)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | セネガル / フランス商社 / ボルドー / 19世紀 / 地域進化 / フランス / フランス領西アフリカ / 制度 / 仏系企業 / 経済史 / アフリカ経済 / フランス企業 / 西アフリカ |
研究概要 |
本研究では、旧フランス領西アフリカに進出した仏系企業で、当該地域のその後の発展に重要な影響を与えたと思われる商社をとりあげ、その進出過程と背景を明らかにすることをこころみた。フランスの商業資本が本格的にアフリカに流入するようになったのは、フランス革命後の19世紀である。19世紀の前半には、18世紀にサン・ドマングとの砂糖交易で繁栄のピークに達したボルドーからの商業資本が、そして、19世紀後半には、マルセーユからの商業資本が主に流入する。当初は、19世紀後半のマルセーユ企業(CFAO)に焦点を当てる予定であったが、調査をすすめるにつれて、それ以前にセネガルに進出したボルドー商社が、フランスのセネガル支配の基盤形成において重要な役割を果たしたことが明らかとなり、昨年度より、ボルドー商社のアフリカ進出について調査を開始した。今年度は、19世紀前半から半ばにかけてサン・ルイで成功したボルドーのある商会-Maurel et Prom社をとりあげ、それがセネガルのその後の経済発展に与えた影響について以下の点について明らかにした。 1.Maurel et Prom社の概要 2.Maurel et Prom社がセネガル川のゴム交易自由化を推進し、結果的にセネガル人商人の衰退を促した点。 3.セネガル川のCoutume制度の緩和を求めるボルドー商人が、後にセネガルの国土統一を成し遂げたFaidherbe総督の誕生をサポートした点。 4.セネガル銀行の設立後、Maurel et Prom社が銀行を支配し、現地商人に対して、信用供与を行わなかった可能性があることの指摘。 本研究の成果は、2本の研究ノートと、1本の研究報告(国立民族学博物館)でおこなった。また、来年度の5月に開かれる日本アフリカ学会においても発表することになっている。
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