配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
(1)顧客の好みの多様化と変化に伴い,商品のライフサイクルが急激に短くなってきた.如何に顧客のニーズをつかみ,すばやくかつ適切な意思決定を行えるかということが,企業にとって,生死にかかわる問題ともいえる.そういう意思決定問題は大変大きなリスクを負い,one-shot-decision問題と位置つけられる.従来の方法では、将来各事象の起こる不確実性を確率分布によって表し、その確率分布に基づく期待効用関数を最大化するよう意思決定を行うので,one-shot-decision問題に適用することができない.本研究は,将来各事象の起こる不確実性を可能性分布によってあらわし,各事象における各意思決定選択肢がもたらす利益とその可能性を総合的に考え,楽観的焦点と悲観的焦点を定義し,この二つの焦点の関係を分析する上で,新しい意思決定理論を提案した. (2)提案した新しい意思決定理論は,土地開発問題へ適用する.将来の土地の価格は過去の事例と専門家の知識に基づいて,可能性分布によって表した.楽観的焦点と悲観的焦点を用いて,投資家の投資行動を分析し,最適投資規模を求め、一般均衡を分析した.新しい分析方法に基づいて,土地開発の政策提言を行った. (3)以上の研究成果は国際会議6th International FLINS Conference on Computational Intelligent Systems for Applied Researchで論文"Urban land development with possibilistic information",2004 Annual Meeting of NAFIPS Conference (North American Fuzzy Information Processing Society)で論文"Urban land development based on possibility theory",2004 International Workshop of Fuzzy Systems and Innovational Computingで論文"Decision analysis based on active focus point and passive focus point"を発表した.
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