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人的損失に関わるイクスポジュアの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14730084
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 商学
研究機関香川大学

研究代表者

安井 敏晃  香川大学, 経済学部, 助教授 (30257183)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード人的損失 / イクスポジュア / ヒューマン・エラー / キーパーソン / 生命・健康保険
研究概要

本研究は,「人的損失」と捉えられてきた人間の死亡,傷害等に関わるイクスポジュアについて検討を行うことを目的としている。イクスポジュアとは損害保険論における被保険利益概念と同様に,損害につながる諸関係と捉えることができる。すなわち,ハザードの作用の結果,何らかのペリルがイクスポジュア・ユニットに生ずることによりロスに至るという一連の関係がイクスポジュアとして把握される。
そのため昨年度は,まずキーパーソン生命保険およびキーパーソン健康保険を通じて検討した。その際,同保険が発達している米国の事例を中心に研究し,論文にまとめることができた。本年度はその成果を踏まえ,引き続きキーパーソンの喪失を通じて,人的損失に関わるイクスポジュアの研究を行った。
その結果,キーパーソンの喪失はもとより,人的損失に関わるイクスポジュアの解明には,人的損失をもたらすハザードのより精緻な検討の必要性が明らかとなった。また,ハザードのなかでも,特にヒューマン・エラーが無視しえない位置を占めることが判明した。しかしながら,このヒューマン・エラーは従来,リスク・マネジメント論においては決して明確には把握されていなかった。研究を進めていく上で,このヒューマン・エラー概念は人的なハザードの一部とも捉えられるものの,人的なハザードとして通常行われるモラル・ハザードおよびモラール・ハザードの区分ではその性格を捉えることが困難であることがわかった。モラル・ハザード,モラール・ハザードのように,あくまでも人間の内面を重視したハザードとは異なり,より具体性の強い概念なのである。それゆえ,従来のハザードとは区分原理を異にした新たな区分原理がヒューマン・エラー概念の把握には必要となることが判明した。
今後は,この研究成果を踏まえ,ヒューマン・エラー概念を通じて,人的損失に関わるイクスポジュアの研究をさらに続けていきたい。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安井敏晃: 香川大学経済論叢.

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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