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IT化に伴うスキルマネジメントの変容-金型産業におけるスキル形成と国際分業-

研究課題

研究課題/領域番号 14730114
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

浅井 敬一朗  愛知淑徳大学, 助教授 (50273248)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードスキル / スキルレス / 技術移転 / 金型 / 3次元ソリッドCAD / 3次元CAD
研究概要

中国における台湾系金型メーカーを中心としたヒアリング調査によって、この地域の企業における技術管理に関しては少なくとも以下の3つの方向性を示すことができると考えられる。
まず、最新鋭の機械、ソフトウエアを導入し、スキルレス化を進め、人材育成は行わず、成形不良が出ないぎりぎりの、そして決して高いとはいえない精度の金型を製作することによって、利益をあげる方向が確認できる。ただし、この場合、加工材料や金型の構造が類似した範囲にとどまることが必要となる。
次に工作機械は最新鋭のものを導入し、CAD/CAMベンダーとも連携しCAD/CAE/CAMソフトのカスタマイズによって、より一層のスキルレス化を進める方向が認められる。そこでのオーナーはスキルの重要性に気づいており、技術顧問のような形で日本の中でもトップレベルのスキル保有者を雇用している。ただし、自社で人材育成を行う予定はない。
第3に、スキルを保有している人材を雇用し、組立・調整の仕上工程において徹底的な修正をして金型を完成させる方向性がみられた。
近年の日本の金型産業を概観すると、金型生産の海外への生産移管が進み、競争優位の低下が危惧されている。しかし、現状では技術的に高度な金型についての品質、精度、コスト、納期、複雑さといった諸点を同時に満足させることのできる国は結局のところ日本以外にはないということも次第に鮮明となっている。しかしこのような金型は一部に限られるため今後いっそうの日本の強みを生かした金型製作(自動化を進めた上でのより高度なスキルの必要な金型の製作)が求められるであろう。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] イノベーションとスキル修得を目的とした人材育成のあり方2005

    • 著者名/発表者名
      浅井 敬一朗
    • 雑誌名

      型技術 20巻5号

      ページ: 22-24

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 工学技術の進展とスキルマネジメント2005

    • 著者名/発表者名
      浅井 敬一朗
    • 雑誌名

      愛知淑徳大学論集-ビジネス学部編- 創刊号

      ページ: 1-14

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 中国人材育成の新戦略『中国工業化の農村的基礎』2004

    • 著者名/発表者名
      浅井敬一朗, (竹内常善編)
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      東アジア工業化研究会
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 浅井 敬一朗: "台湾プラスチック金型メーカーの環境変化への対応"『経営経済』(大阪経済大学中小企業経営研究所). 第38号. 25-41 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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