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企業活動に関連するリスクの種類と財務会計における対応

研究課題

研究課題/領域番号 14730130
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関早稲田大学

研究代表者

川村 義則  早稲田大学, 商学部, 助教授 (60247244)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードリスク / 資産評価 / 現在価値 / 負債評価 / キャッシュ・フロー / 保守主義
研究概要

本研究では、企業活動に伴うリスクを会計がどのように表現してきたかについて検討し、今後の企業会計の方向性について模索することを主眼としてきた。
本研究は、まず、企業のデフォルトリスクに関する今計上のとらえ方が問題となってくる負債会計を検討の対象とした。負債の定義の問題、認識・測定の問題、負債と資本の区分の問題などを具体的な題材として多面的な検討を加えてきた。負債を現在価値または時価で評価することによって企業自身のデフォルトリスクを利益に含めることの問題点について研究した。さらに、負債の定義の問題が、偶発債務などの負債の認識の具体的な要件となっているとして機能しているとともに、そのほかにも、負債と資本の区分表示、包括利益の計算に連動する現在の概念フレームワークの問題点などについて検討した。
次に、固定資産の減損会計を主題として企業活動から生ずる将来のキャッシュフローの現在価値(使用価値)を計算するに当たって、どのようにキャッシュフローが期待値から乖離するリスクを反映させるかについても研究の対象とした。現在価値評価に対する保守主義の影響などについては、今後の研究課題とした。
企業会計の利益計算は、最近では、ビジネスリスクから解放されたキャッシュフローを事後的に確認することによって企業経営者の事前の期待から事後的な事実への転換を表現するものであるという理解が深まってきている。本研究では、そうしたリスクから解放された実現利益の計算と必ずしもリスクから解放されていない部分を含むと考えられる包括利益の計算との関係についても検討している。リスクを現在価値評価に反映させることによって、実現利益の計算との整合性の確保が図られている点などについて確認し、改めて企業会計における利益計算の仕組みについてリスクの観点から検討した。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 川村義則: "負債の定義と認識要件-近接諸概念との比較検討"会計. 163;1. 40-55 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 川村義則: "純利益と包括利益"企業会計. 56;1. 49-56 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 川村義則: "負債の定義と認識要件--近接諸概念との比較検討"会計. 163;1. 40-55 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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