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財務管理とマネジメント・コントロール・システムの技術融合

研究課題

研究課題/領域番号 14730134
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関摂南大学

研究代表者

塘 誠  摂南大学, 経営情報学部, 助教授 (80320042)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード国際財務 / 国際管理会計 / キャッシュ・マネジメント / 為替リスク管理 / 海外子会社管理 / ヒアリング調査 / アンケート調査 / コミッショネアー / キャッシュマネジメント
研究概要

グローバル企業では、税引き後の利益最大化を目指し、財務管理の集中化を実施する企業が増加している。本研究では、全社的観点から実施した場合に効率的な財務管理と、個々の部門管理者の動機付けに基礎を置く責任会計とに着目し両者の関係を分析した。
2001年に実施したアンケート調査を分析した結果、グローバル化が成熟するに従い、子会社への分権化が進むことから、客観的な財務指標が重視されるようになるという仮説は支持されると考えられるとの知見を得た。
本研究においては、日本企業の本社、欧州統括会社、韓国企業の本社を対象に事例研究を行った。その結果、GCMSの利用目的はタックス・マネジメントというより、むしろ、連結での資産圧縮効果や為替リスクを軽減するために使っている企業が多かった。そのため業績評価にはさほど影響を及ぼさないと考えていた。ただし、金属加工D社のように、資金の集中化により大きな資産圧縮効果がある半面、資金が不足すると自動的に貸付が行われるので、子会社の資金管理意識が希薄となっているという大きなデメリットを指摘する会社もあった。
そのような中で、電子機器C社では、コミッショネアー方式を採用して、ビジネスモデルを変更してまで積極的にタックス・マネジメントを実施していた。これは、GCMSにおける資金、為替の集中化を超えて、従来販売子会社が担ってきた、在庫リスク、与信リスクまでも統括会社に集約する仕組みであり、いわば究極の集権管理に近い。その結果、責任単位がプロフィットセンターから収益センターに変更された。GCMSという集中的な財務管理手法が、責任会計に影響を与えるということを見いだしたことが、今回の調査における最大の知見である。
今後の研究課題としては、地域本社の役割の再定義、今回の研究で見いだしたコミッショネアーの研究、海外子会社側からみた研究が必要であると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 塘 誠: "グローバル化の進展に伴う組織の変遷に関する管理会計"「企業価値と組織再編の管理会計に関する研究」特別委員会中間報告書(日本会計研究学会). 141-147 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 塘 誠, 浅田孝幸: "郵送調査からみた国際財務管理と責任会計"経営情報研究(摂南大学). 第11巻2号. 41-59 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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